ブラックベリーのコンポート、プラム、チョコレートのアロマに、ラズベリー、セージ、タバコ、そしてシイタケの旨味のような香り。口に含むと、ブラックリコリス、トーストしたココナッツ、アマレーナ・チェリー、チリパウダーの複雑な味わいが広がり、しっかりとしたタンニンが骨格となり感じられます。余韻は、ダークチョコレートの香りとともに長く続きます。ワインメーカーにとっては、何もしなくても良いワインが出来ると言っていいくらい、素晴らしいヴィンテージでした。生育期の気候条件は、ブドウにとって最適な年で、収穫後にワイナリーに運ばれてきたブドウはゆっくりと完熟し、豊かなフレーヴァーが感じられました。ブドウの成長過程は予定通り(4月中旬に発芽、6月中旬に開花、7月中旬に結実)に推移しました。温かく乾燥した夏が訪れ、収穫の早い年になるかと思われましたが、9月上旬の雨のおかげで、ブドウの樹や畑はうるおい、夜の気温も下がったことで、ブドウの成熟が落ちつき、時間をかけて完璧な状態で収穫することが出来ました。白ワインは、アロマティックで、フレッシュさと共に、果実の凝縮感も感じられました。ワインは、色調が濃く、綺麗なタンニン、スパイシーでダークフルーツのフレーヴァーがバランスよく調和されています。今飲んで頂いても華やかで素晴らしいですが、熟成させるとさらに進化するヴィンテージです。小さなロットに分け、5日間の低温浸漬を行い、ワインの色調とアロマを抽出します。土着酵母で発酵、発酵中の温度は、32℃近くに達します。発酵後のマセラシオンを行う前に、発酵槽を通気するか、もしくは1日に2回のパンチダウンを12日~20日間程行い、ワインに奥行きと骨格をもたらします。フレンチオーク20ヶ月間熟成40%新樽。ディックとナンシー・ポンジは、ワールドクラスのピノ・ノワールを造るという情熱を持って、1960年代後半に若い家族をウィラメット・ヴァレーに移住させました。ブルゴーニュを何度も訪れ、理想的な場所を徹底的に探した結果、彼らはオレゴン州ポートランドの南西にある小さな農場に20エーカーの土地を購入しました。当時は、誰もピノ・ノワールがよく育つ場所と考えていませんでしたが、ディックとナンシーはウィラメット・ヴァレーの北部の気候がピノ・ノワールに理想的であることに気づきました。そして、1970年にポンジー・ヴィンヤードが設立されました。ポンジー・ヴィンヤーズは、優れたワイン造りの伝統に揺るぎないこだわりを持ちながらオレゴンの葡萄栽培の品質を高めるよう、新しい改革を行い常に努力をしてきました。この哲学は、25年以上にわたり、ポンジ家の2代目が受け継ぎ、社長のアンナ・マリア・ポンジーとワインメーカーのルイザ・ポンジーが、25年以上にわたって継承してきました。畑は、シェヘイラム・マウンテンズAVA内に位置している、2020年に許可された新しいAVA、LaurelwoodDistric(ローレルウッド・ディストリクト)に拠点を拠点に置いています。130エーカーのブドウ畑はすべて、持続可能なブドウ栽培と醸造のための世界最高基準である「LIVECertifiedSustainable(ライブ・サステイナブル)」に認定されています。ポンジー・ヴィンヤーズは、「品種はテロワールと気候にマッチしなければならない」というコンセプトに基づき、オレゴン州の水準を高め続け、全米のトップワインメーカーの最前線に君臨しているのです。2021年に、シャンパーニュ・メゾンボランジェを所有するボランジェ家が買収。アンナ・マリアがセールスとマーケティングを担当し、ルイーザは今後も栽培と醸造のディレクターを務め、今後もオレゴンのパイオニアとして、高品質なピノ・ノワールとシャルドネを造り続けていきます。
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