ナパ・ヴァレーの南部、オーク・ノールAVA内のマサイアソンの自社畑に2畝だけ栽培されているスキオッペッティーノです。
もともと1996年に植樹したメルロの株に、スキオッペッティーノの枝を2010年に芽接ぎしました。植物や動物の生態系を最大限生かした多様性豊かな畑で、CCOF(CaliforniaCertifiedOrganicFarming)の認証を受けています。スキオッペッティーノは別名リボッラ・ネロとも呼ばれ、イタリアのフリウリ・ベネチア・ジュリア州とスロヴェニアの土着品種です。我々が栽培するスキオッペッティーノはカリフォルニアで唯一と言われています。スキオッペッティーノは「銃声」を意味し、ワインが結婚式で使用されたという記録は1282年にまで遡ります。DNA的にシラーとピノ・ノワールの遠い親戚です。ブドウは除梗し、圧搾後はステンレスの小さな容器に入れて発酵します。手動でパンチダウンとパンプオーヴァーを行いました。生産量が少ない影響で、ゆっくりと熟成させる為、パンチョン樽2つに並々ワインを注ぎ入れ、アロマを保護しました。スキオッペッティーノは杉、黒胡椒、スミレ、ラズベリーのアロマが特徴的です。口に含んだときの印象はとてもフレッシュで、核果を思わせるミネラリティと涼しげな余韻があります。本来アルコール度数が低いブドウ品種で、爽快感あふれるクリーンなワインです。オーナー醸造家のスティーヴ・マサイアソンはナパ・ヴァレー屈指のヴィンヤード・コンサルタントです。彼のクライアントにはアイズリー、シャペレ、スポッツウッド等があり、バランスの取れたブドウ造りに定評があります。マサイアソンは完全家族経営の小さなワイナリーです。スティーヴが造る白ワインはイタリア・フリウリ地方のワインがモデルで、赤ワインはボルドー・スタイルが中心です。畑(現場)出身の現場主義であり、畑の作業は可能な限り全て自分で行います。そして、スティーヴはワインの味わいを決定する重要な要素である収穫時期を通常より3~4週間早めることを好み、カリフォルニアワイン業界全体を驚かせています。2014年には、アメリカの有力紙サンフランシスコ・クロニクルの「WinemakeroftheYear」に選ばれ、今後の活躍が期待される敏腕若手醸造家です。スティーヴ・マサイアソンにとって、ワインを造るという事は、畑仕事の延長にしか過ぎません。マサイアソンで使われるブドウはナパ・ヴァレーとソノマ・ヴァレーの畑から収穫され、どれもスティーヴ本人が生育期を通して栽培を管理する畑です。スティーヴはブドウ品種が本来持つ個性や香りをワインにそのまま反映させるスペシャリストです。彼は、どこにでもあるようなシャルドネやカベルネ・ソーヴィニョンはもとより、リボッラ・ジャッラやレフォスコ・ダル・ペドゥンコロ・ロッソのような、普段ナパ・ヴァレーでは、あまり見かけない品種も得意とします。どんな品種であっても、彼の仕事は、ただひたすらそのブドウが育つ土壌と品種の個性をワインに反映させることです。マサイアソンのワインの特徴は、お食事に合わせる事を前提とした爽快感と、通常のカリフォルニアワインよりも低めのアルコール度数です。畑それぞれに適した栽培農法を用いることによって凝縮感のあるブドウを育て、醸造家としての自己顕示欲を極力抑え、ブドウの個性を尊重することによりアロマティックな香りに包まれたバランスの良いワインを造ることが可能になります。カリフォルニアにおいて優れたバランスを持つシャルドネとピノ・ノワールを探求する組織として一世を風靡した「InPursuitofBalance(IPOB)」の元メンバーであり、ヨーロッパを思わせるエレガントで鮮やかなワインを造ることに定評があります。