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Maître De Chai

Maître de Chai Chenin Blanc Kierkegaard Dry Creek Valley 2018

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わずか0.8 ヘクタールの1981 年に植樹された灌漑を行っていないシュナン・ブランの区画を使用しています。ソノマ・カウンティのドライ・クリーク・ヴァレーの中心部にある家族経営の農園で、現在では4 世代目と5 世代目が栽培を担当しています。畑では有機栽培を実施しています。マーティーの友人であり師匠でもあるレオ・スティーン・ワインズのレオ・ハンセン氏(Leo Hansen)への憧れからシュナン・ブランのリリースを決意し、ドライ・クリーク・ヴァレーにあるこの素晴らしい畑にたどり着きました。ワイン名のキアークガードは、デンマークの哲学者・思想家であり実存主義者のセーレン・オービエ・キェルケゴールに由来し、デンマーク出身のハンセン氏への敬意を表しています。ワインは土着酵母を使い旧樽で発酵、11 ヶ月間熟成させました。

生産量はパンチョン2 樽とバリック10 樽です。カリフォルニアのナチュール・ムーヴメントを切り開いた先駆者「スコリウム・プロジェクト」のアシスタント・ワインメーカーとして長年活躍したアレックス・ピッツ(Alex Pitts)が独立し、レオ・スティーンで醸造を学び、ナパでミシュラン三つ星の「メドーウッド」でソムリエをしていたマーティン・ウィンター(Martin Winter)とタッグを組んで2012 年に設立したブランドです。2019 年には米国の全国紙『San Francisco Chronicle』にて、Winemakers to Watch(最も注目すべき醸造家)に選ばれ、今最も勢いがある若手コンビです。人為的介入を最小限に抑え、畑の個性を最大限に引き出す醸造を心がけながら、高品質でユニークな「カリフォルニアらしい」ワインを造ることがモットーです。彼ら独自のネットワークを使い、有機栽培はもとより、まだ注目されていない自根の古樹や、灌漑を行っていない畑を探し当て、土着酵母のみを使用した醸造を行うことでブドウ品種本来がもつ旨味と個性をしっかりとワインに反映させます。「メートル・ド・シェ」はフランス語(主にボルドー)で醸造責任者を意味する言葉です。現在では独立して自身のワイナリーの経営だけで生活ができるようになりましたが、「メートル・ド・シェ」設立当初は二人とも別のワイナリーの醸造責任者やアシスタントとして仕事を掛け持ちしていました。そんな苦しい中、自分たちにセラーで働くチャンスを与えてくれて、醸造や栽培の知識を共有してくれた恩師がいたからこそ現在の自分が居るという意味で、労いの気持ちを表現したブランド名です。つまり、「メートル・ド・シェ」とはアレックスとマーティンがワインの業界に入るきっかけとなった役職名であり、彼らの原点なのです。1883 年に描かれたイラストがラベルに採用されていて、ローマ神話における自由の女神「リーベルタース」とカリフォルニアのシンボルであるハイイログマが乾杯をしています。カリフォルニアが州旗としてハイイログマを採用したのが1911 年なので、この絵はその前に描かれたものになります。樽の側面にはゴールドラッシュ発生時(1848 年)に長い道のりを経てアメリカ西海岸にたどり着いた帆船とクワを持つ労働者が描かれています。もともとのオリジナルのイラストには樽の側面に「見つかった!」を意味する「Eureka」の文字があり、ワイン木箱の側面にはそれぞれ「Mission」、「Pineau」、「Riesling」、「Zinfandel」と書かれていましたが、そのままでは米国酒類タバコ税貿易管理局からの許可が降りなかった為、「Eureka」の文字を削除し、木箱の側面には実際に中に入っているワインに使われたブドウ品種が記載されています。