なんて素晴らしい“ブレイキング・グラウンド”の表現なのでしょう!このワインはなめらかでエレガント。
ハイビスカスティーやフレッシュチェリー、シナモンの皮、ナツメグを思わせる香りが口に広がります。
これらの香りは味わいにも反映されており、洗練されたきめ細やかなタンニンによって美しくまとまっています。
どんな料理とでも楽しめます。
このワインに使用されているブドウは、シュヘイラム・マウンテンズAVA内にある厳選された8つの丘陵地から収穫されており、そのうち77%が自社畑のものです。
これらの畑は、このAVAの複雑さをよく表しており、多様なクローンや台木が使用されているほか、この地域に存在する3つの主要な土壌タイプ(レス黄土27%、海洋性堆積土26%、火山性土47%)すべてに植えられています。
2021年のヴィンテージは、記録的な年となりました。
ただ単に50周年を祝ったからというだけではありません。
この年の栽培シーズンは、平年よりも気温が高く、3月と4月がこれまでで最も乾燥していたおかげで、非常に早いスタートを切ることができました。
開花時期に降った唯一の雨はわずか3.8cmで、受粉の量が少なかったことにより、ブドウの木のバランスが保たれ、最適な成熟につながりました。
6月末には、3日連続で気温が46度を超える記録的な猛暑に見舞われましたが、幸いなことに、ブドウ畑は驚くほどよく耐え、育ちつつあった果房はその後も順調な発育を見せてくれました。
土壌の水分不足と高温には不安もありましたが、母なる自然は、まさに完璧な収穫と、信じられないほど素晴らしい果実の品質をもたらしてくれました。
ブドウは手摘みで収穫され、除梗された後、ステンレス・タンクで2~3週間発酵(全房約4%)。
発酵が終わると、ブドウは優しくプレスされ、落ち着いた後、樽に澱引きされます。
アデルスハイムは、「未知のワイン産地で世界に通用するワインを造る」という大きな夢と楽観的な精神から、1971年にウィラメット・ヴァレー北部のシュヘイラム・マウンテンズに設立されました。
創設者デイヴィッド・アデルスハイムは、当時まだほとんど知られていなかったこの地の冷涼な気候、多様な土壌と標高、そして土地の持つ可能性に惹かれ、ピノ・ノワールとシャルドネに特化した高品質なワイン造りを始めました。
AVA制度の確立、クローン選定、シャルドネ再評価の牽引、業界教育イベントの創設など、オレゴンワインの品質向上と国際的評価の確立において極めて重要な役割を果たし、現在もこの地域、そしてオレゴンワイン産業の発展のため精力的に活動しています。
デイヴィッドはワイン造りからは引退しましたが、その哲学は次世代に継承され、「次の50年」に向けて、ワインの品質、サステナビリティ、顧客体験、土地の個性、そして人を重んじる文化という5つの柱を軸にアデルスハイムは歩みを続けています。
LIVE認証を取得し、Wine & Spirits誌のトップ100に7度選出されるなど、品質と理念の両面で高く評価されており、地域とともに成長し続ける、オレゴンを象徴する造り手です。