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ハースト家 ワインカントリーに12億の豪邸を記録的価格で購入

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ハースト家 ワインカントリーに12億の豪邸を記録的価格で購入

メディア王として知られるハースト家の跡継ぎ、William Randolph Hearst 3世が、カリフォルニアワインの生産地として知られる北カリフォルニア州のナパ郡(”Napa Valley”)カリストガに、950万ドル(日本円にして約12億)の住宅を購入した。カリストガ周辺地域で最も高額の取引となった。

 

目次:

 

 

ナパ郡のワインカントリーホーム

 

家の特徴

住宅はスペイン風のカントリーホーム。

5つのベッドルームを備え、イタリア製の漆喰の壁、緑色に艶出し加工された特注の屋根瓦、磨かれて革のような仕上がりになったポルトガル風テラコッタの床、むき出しでアンティーク調の再生梁など、細部までこだわりが詰まった住居になっている。

プールや書斎も備える。書斎の天井は、日本でも高級な書院造に用いられることが多い「格天井」(井桁状に板が張られた天井)が用いられる。暖炉や本棚の背面には、青みがかった皮素材がはめ込まれて空間の美しさを引き立てる。

不動産を市場に出したエージェントは、マホガニーというアフリカ産の高級無垢材であつらえられ、彫刻が施された扉を一押しする。重厚感の一方で、家の各所に施された細やかなデザインや、それらがつくり上げるあたたかな雰囲気も特徴の一つだ。

 

新オーナー・ハーストについて

この家の新たなオーナーとなったウィリアム・ランドルフ・ハースト3世は、メディア王として知られるハースト家の子孫。出版王として名を馳せた ウィリアム・ランドルフ・ハースト(William Randolph Hearst)の孫にあたる。

 

ハースト一族の繁栄を築いたウィリアム・ランドルフ・ハースト1世は、1863年、カリフォルニア州サンフランシスコに生を受けた。幼い頃から新聞社の経営を任されたハーストは、汚職の暴露や、時に市民感情を煽るための捏造記事など、ショッキングな内容を報道することで購読者数を伸ばそうとした。このような、民意をコントロールしようと扇情的に書かれる新聞記事スタイルは、「イエロー・ジャーナリズム」として知られるようになった。全盛期には、いくつかのラジオ放送局および映画会社に加え、28の主な新聞および18の雑誌を所有。メディア・コングロマリットのハースト・コーポレーションの創業者として莫大な財を成した。

 

ハースト家との縁

そんなウィリアム・ランドルフ・ハースト1世がこの不動産を購入した決め手になったのは、どうやら「装飾品」のようだ。数々の洗練された装飾物が家を引き立てている。

 

まずはメインルームの巨大な暖炉。炉棚を挟むようにして二枚の絵画が飾られている。一つがイタリアの村ポジターノの情景。ポジターノは、世界で最も美しいと言われる海岸線沿いに広がる町です。もう一つが、ハーストキャッスル。宮殿のような佇まいのこちらの建造物は、ウィリアム・ランドルフ・ハースト1世がカリフォルニア州サンシメオンの丘に建てたもの。

 

今回の不動産取引を、不動産エージェントは“serendipity”(「セレンディピティ」)と興奮気味に表現した。“serendipity”とは「偶然に素晴らしい幸運に巡り合ったり、素晴らしいものを発見すること」。ハーストキャッスルの美しい絵画が飾られるカントリーホームは、長年の時を経て奇遇にもハースト家の子孫が購入するに至った。この偶然の産物を、“serendipity”と呼ばずになんと呼ぶのか。

 

“Calistoga”(カリストガ)の街

このワインカントリーホームが建つ”Calistoga”(カリストガ)の街は、ナパ郡の北端に位置する。古き良き「故郷」が感じられるアットホームな街だ。現在も、”Tractor parade”(ライトアップされたトラクターによる行列が街路を進むパレード)など、古く小さな街ならではの催し物が行われているようだ。ウィリアム・ランドルフ・ハースト3世はこのカリストガの趣を特に気に入ったようだ。

 

ワインで有名:ナパ郡

 

ナパ・ワイン

ナパ郡(”Napa Valley”)は、ワインの名産地カリフォルニア州の中でも随一の醸造地。400以上のワイナリーを擁し、特に、「ワイン・オブ・ザ・イヤー」を二度、「ベスト・カベルネ・ソーヴィニヨン」も同様に二度受賞したCabernet Sauvignon(カベルネ・ソーヴィニヨン)の名産地として知られている。雨は冬に集中し、ブドウの生成期である夏は高温乾燥な地中海性気候、またワインに適した土壌にも恵まれたこの地域のワインは、高品質なプレミアムワインとして世界的に高い評価を受けている。

 

おすすめワイン

今回は、そのハースト家が所有するワイナリーのワインに加えて、ナパ・ヴァレー産ワインの中からSoCalizationで取り扱うおすすめワインをご紹介♪

 

HEARST RANCH
  • ランドルフ / Randolph
  • パソ・ロブレスの東にハースト家が所有するワイナリーで造られたワイン。瑞々しいサクランボの香りとオーク由来のスパイシーなヴァニラが見事に融合した、多様性に富む赤ワイン。
  • ¥4,980

 

 

DOUBLE DIAMOND

 

 

EXPERIENCE
  • カベルネ・ソーヴィニヨン ナパ・ヴァレー / Cabernet Sauvignon Napa Valley
  • ナパ・ヴァレー、オー クノールのシルヴァラード・トレイル沿いにある自宅畑を中心に、5か所のナパ・ヴァレーの畑から調達された秀逸な葡萄で造られたワイン。濃厚ながら、口当たりはなめらかで、フレッシュな酸と生き生きとした果実味、ソフトなタンニンが印象的なナパ・ヴァレーらしい味わい。
  • ¥5,170 

 

HIGH DIVE
  • High Dive Napa Valley 2016
  • 熟したブラックベリーと赤いチェリーの親しみやすいアロマと、カシスとザクロの煮詰まった濃厚なコアが溶け合った風味。リッチな口当たりが広がりながら、ピュアな果実の中盤の味わいへとなり、余韻の長いフィニッシュへと続いていきます。

  • ¥20,900