ブルゴーニュ南部マコネのテロワールと、生産者の哲学が素直に表現された、滋味深いシャルドネ。
ドメーヌ・ラ・ヴィーニュ・ムートンは、ブルゴーニュ南部マコネ地区に拠点を置く家族経営の生産者。
マコン・ブレイは、マコンの中でも比較的冷涼で、石灰質を多く含む土壌に恵まれたエリアとして知られています。
「ル・ムートン・ブラン」は、畑名を冠した単一区画キュヴェ。
過度な樽香や厚みを追い求めるのではなく、シャルドネ本来の果実味とミネラル、そして土地の輪郭を丁寧に描き出すスタイルが特徴です。
醸造とスタイル
収穫されたブドウは丁寧にプレスされ、主にステンレスタンクを用いて発酵・熟成。
過度な介入を避けることで、フレッシュさと透明感を保ちつつ、時間とともに落ち着いた奥行きが感じられる仕上がりとなっています。
テイスティングノート
淡いレモンイエローの外観。
白桃や洋梨、レモンピールといった果実の香りに、ほのかな白い花、石灰質由来のミネラル感が重なります。
口中では穏やかな果実味ときれいな酸がバランスよく広がり、余韻にはほのかな塩味と旨味が残ります。
品種
シャルドネ 100%
ペアリング
・白身魚のムニエルやポワレ
・鶏肉のクリーム煮、ブランケット
・ホタテやエビのバターソテー
・フレッシュタイプの山羊乳チーズ
素材の旨味を引き立てる料理と合わせることで、ワインのミネラル感と果実味がより鮮明に感じられます。
総評
派手さはないものの、飲み進めるほどに心地よさが増す、マコネらしい実直な白ワイン。
日常の食卓から少し丁寧な食事まで、幅広く寄り添う一本です。