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Despagne

Despagne Girolate Rouge 2018

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生産者名:DESPAGNE (デスパーニュ)

原産地呼称:A.C. BORDEAUX ROUGE

葡萄品種:メルロー100%

醸造:新フレンチバリックにてマセラシオン、発酵。発酵中はオクソライン社のラックを使い樽を回転させピジャージュ。同容器内にて18ヶ月間熟成。

通常のモン・ペラでも1本の葡萄の樹から6房程度と非常に厳しい収量制限を行っておりますが、ジロラットはさらにその半分、2~3房に制限しております。丁寧に栽培された葡萄は除梗後そのままバリックに入れられ、バリック内にて発酵を行います。この方法は、白ワイン醸造の権威ドニ・デュブルデュ教授による「白ワインの強すぎる樽香を防ぐには発酵前の葡萄搾汁と樽の接触をなるべく早く行なうのが望ましい」という研究結果を赤ワイン醸造に応用したものです。

バリックでの発酵は、温度上昇を抑え低い温度での抽出を可能とし、濃厚な果実味とフレッシュな酸を両立させる事ができます。また、発酵中のバリックはオクソラックという、ローラーの付いたラックに設置され、樽を回転させることによりピジャージュと同じ効果が得られます。

JANコード:4582672766119

2018ヴィンテージ評価

ワイン・アドヴォケイト…91+点

ジェームス・サックリング…91点

ヴィノス…92点

ジェブ・ダナック…90点

参考評価

ワイン・アドヴォケイト…88点(2012、2014)

ヴィノス…88点(2014)

ジェームズ・サックリング…87-88点(2014)

ブラックチェリーやカシスなど、幾重にも織りなす華やかな果実の香り。モカやチョコレート、エスプレッソなどのスモーキーなニュアンスやハーブの香りも。タンニンは非常に熟れており、滑らかな質感。余韻は非常に長く、高級感の有る味わいです。Ch.モンペラを所有するデスパーニュ家は200年以上もアントル・ドゥ・メール地方でボルドーのワインに携わってきました。1998年に現当主ティボーと父ジャン・ルイ・デスパーニュがこの畑を購入し、畑のポテンシャルを直感で感じ取ったティボーが全財産を投じて畑の整理、醸造所の整備を行いCh.モンペラの歴史は新たに始まります。天才醸造家ミシェル・ロランを中心に、3人の醸造学者と1人の農業エンジニアを加えた5人のチームで最高のワイン造りを目指し、近年では、ラフィット、シャトー・マルゴーよりも高い評価を受け、国内外のワインコンクールの数々の賞を獲得。さらには、数々の有名評論家からも絶賛されるワインとなりました。ロバート・パーカーは『まだ名前の知られていない、最高のボルドーワイン!』、マスター・オブ・ワインのジャンシス・ロビンソンは『カルフォルニアや、その他の地域のカベルネと比較すると、このワインは全く素晴らしいワインで、その質と繊細さは他の全てのワインを圧倒している。必ず手に入れたいワインのうちの一つである!』と絶賛。また日本でも、週刊モーニングで連載中の人気ワイン漫画『神の雫』に登場。作品の中で主人公が初めて飲んだワインでもあります。作中ではオーパス・ワンとの比較試飲にて、シャトー・モンペラの2001がオーパス・ワンよりも勝っている様に描かれており、これがきっかけで日本市場では一時入手困難なワインとなりました。

モンペラの畑

畑は南もしくは南西向きの4つの丘に位置します。購入後ティボーは、20年を目処にした大規模な土壌の調査を行います。まず畑全体に深さ80cm程度の穴を掘り、土壌を調査します。その数なんと1000個。その中から最もポテンシャルの高い結果が出た50個の穴を、更に3mまで掘りさらに深い層まで調査しました。また、モンペラの畑は海抜110m~72mと起伏が激しく、雨が降ると下の畑に貯まってしまいます。そこで畑に排水口を設置することで、水分量をコントロールし、葡萄が希釈すること無く、毎年安定したクオリティで葡萄を栽培できます。栽培に関しては基本二人一組で各区画を担当。早朝5:45~15:00までの一日仕事を、一貫して収穫まで行います。これにより労働者が畑に愛着を持ち、モチベーションも上がるので、結果いい葡萄が育つようになるとのこと。モンペラの畑は大きく分けて標高順に上から砂質、砂礫・石灰質、粘土質と分かれています。レザマン・ドゥ・モンペラ・ブランに使われるソーヴィニヨン・ブランは例外的に標高の高い所に位置する粘土石灰質の畑から生まれます。ソーヴィニヨン・ブランが好む粘土石灰質の土壌に加え、比較的標高が高いので気温が上がりすぎずアロマティックな葡萄ができます。また、モンペラの畑の中に「シャペル」と呼ばれ、古くは自然の神に祈りを捧げる神聖な場所として扱われてきた区画があり、この畑のポテンシャルが一番高いといいます。丘の斜面に位置し、崩れた斜面からは、ティボーがこの畑の特徴と語る「青い粘土質」が見えます。レザマン・ドゥ・モンペラ・ルージュ”コート・ド・ボルドー”の葡萄はシャペルの区画を中心に、モンペラの畑に点在する青い粘土質土壌より生まれます。栽培にも特別な手入れが行われています。畑の水分のバランスを保つ為と、畑仕事中にクッションの役割も果たす雑草を生やし、手作業による葉の選定、房に色がつく前と後の摘房。収穫量は1本の木から6房前後に限定し、完熟してから手作業での収穫など、ティボーの毎年良いワインを造っていきたいという強い向上心が伺えます。また、モンペラの畑では、人口の湖を2ヶ所作る他、植樹なども積極的に行っております。これは、畑の生態系をより自然に近づけるためで、最近では、畑で色々な生き物を見ることが多くなったと言います。デスパーニュでの環境に対する取り組みはこれだけに留まらず、畑やワイナリーで出た排水を一度濾過し、綺麗にしてから排出しています。

醸造特記事項

モンぺラではタンクに葡萄を運び入れる際、この醸造所のために特別考案したキャスター付きのコマのような容器を用います。この容器に入れられた葡萄は、振動に揺られる事なくタンクの上まで運ばれ、下の部分が開くことによりほとんど無傷のまま発酵タンクの中に収まります。まだ広く知られていないこの方法が、安定した風味としなやかなタンニンの実現に一役買っています。また、赤ワインの熟成中には、オクソライン社のラックを使用しております。このラックは、ローラーの付いたラックに樽をセットし、定期的に回転させることで、器具を使わず衛生的で効率的にバトナージュをすることができます。こういった最新器具を使い、効率的な作業を行うことで、人件費などのコストを削減しながらも、安定したクオリティのワインを生み出し続けることが出来るのです。こういった改革を行い、今日のモンペラの礎を築いてきました。現在、畑の総面積は120ha、社員数は45名と大きなワイナリーに成長しました。

ちなみに……約15年前に購入したシャトーですが、現在でもシャトーの中は、壁を取り払った跡が残っているなど、リフォームはあまり進んでいません。これは、住まいより優先して畑とセラーへの投資を行っている為で、こういった所からもデスパーニュのワイン造りに掛ける情熱が垣間見えます。