マコネの古樹シャルドネが生む、ふくよかさと緊張感を併せ持つクラシックなヴィレ・クレッセ。
ドメーヌ・ド・ラ・ヴェルパイユは、ブルゴーニュ南部マコネ地区、ヴィレ・クレッセに拠点を置く生産者。オーナーのフィリップ・バティストは、代々この地でブドウ栽培を営んできた家系の出身で、2004年に家族の畑を継承したことを機にドメーヌを設立しました。
ドメーヌの象徴ともいえるのが、最初期に所有していた樹齢115年以上の古樹が植わる1haの区画。現在所有する約15haの畑は、すべてこの古樹からのマッサール・セレクションによって更新されており、最も若い区画でも樹齢60年という、非常に恵まれた条件を備えています。
栽培と醸造
すべての畑はビオロジック栽培に切り替えられ、2009年ヴィンテージよりAB認証を取得。
化学肥料は使用せず、堆肥には自家調合のおが屑とブドウの搾りかすを使用。硫酸銅や硫黄の使用量も規定の半分以下に抑えています。
この「Harmonie」は、樹齢40〜60年のシャルドネを使用。
野生酵母による約6週間の発酵後、ステンレスタンクで12ヶ月シュール・リー熟成。
収量は37hl/haと低く抑えられ、果実の凝縮感と酸のバランスを重視した造りです。
テイスティングノート
牡丹や白い花、ライチを思わせる華やかな香り。
口当たりは非常に滑らかで、エキス分の豊かな果実味がふくらみながら広がり、活き活きとした酸が全体を引き締めます。
ふくよかさと緊張感が共存し、余韻にはきれいな酸とほのかな甘やかさが残る、完成度の高いマコネのシャルドネです。
品種
シャルドネ 100%
(ビオロジック栽培/AB認証)
総評
マコネの中でもとりわけ評価の高いヴィレ・クレッセを代表する一本。
古樹由来の奥行きと、ビオロジック栽培による透明感を兼ね備えた、信頼感のあるブルゴーニュ・シャルドネです。