リブルネ地区の穏やかなテロワールが生む、果実味と品の良さを兼ね備えたボルドー・ロゼ。
シャトー・ダルヴェイルは、ボルドー右岸リブルネ地区、フロンサックの南、ドルドーニュ川左岸に広がる「グラーヴ・ド・ヴェイル」に位置する家族経営のシャトーです。
このエリアは、粘土質と砂利、砂が混ざり合う複雑な土壌と、海洋性気候の穏やかな影響により、健全で表情豊かなブドウが育つことで知られています。
1870年にジャン・ジュリアン・シャトリエがブドウ栽培を始めて以来、4世代にわたりこの地でワイン造りを継続。
1984年に現当主ジャン・ミシェル・シャトリエが継承後、区画ごとの特性を見極め、品種構成や畑を再構築しました。
長年の経験から、この土地にはメルロが最も適していると判断し、現在は栽培面積の約98%をメルロが占めています。
醸造とスタイル
粘土質砂質土壌由来のやわらかな果実味を活かし、フレッシュさと飲み心地を重視したロゼ仕立て。
「キュヴェ・プレステージ」は、果実のピュアさとロゼらしい軽快さの中に、右岸ボルドーらしい丸みと奥行きを感じさせるスタイルです。
テイスティングノート
淡く美しいサーモンピンク。
赤系ベリーやチェリーを思わせるフレッシュな果実香に、ほのかにフローラルなニュアンス。
口当たりはなめらかで、メルロ主体ならではのやさしい果実味が広がります。
酸は穏やかでバランスが良く、後味はすっきりとクリーン。食事と合わせやすいロゼです。
品種構成
メルロ主体
(カベルネ・フラン、マルベック少量)
ペアリング
・シャルキュトリー(生ハム、パテ、リエット)
・トマトを使った前菜、ラタトゥイユ
・グリルした鶏肉や豚肉
・サーモンやマグロの軽いグリル
・地中海風の野菜料理
・冷製パスタや軽めのチーズ
果実味と穏やかな酸が、日常的な食卓からバーベキューまで幅広く対応します。
総評
右岸ボルドーらしいメルロの魅力を、ロゼというスタイルで気軽に楽しめる一本。
フレッシュで親しみやすく、それでいて産地の個性もしっかり感じられる、食中酒として非常に優秀なボルドー・ロゼです。