ボルドーに例えると右岸、ポムロールやサンテミリオン。シャトー・ペトリュスの豪奢さを持ち、まるでメルロがブレンドされているような柔らかさを持つ。
ワイン名はロンドンの歴史的名所の並木道の名で、畑の地主が長く居住した郷愁のある名前。ラザフォード東の丘陵地でヘネシー湖の北に位置し土壌は石ころの多い粘土質で構成されている。1999年の初ヴィンテージより一貫して特徴づけられる味わいは豪華な赤い果実、スパイスとスミレの香りに彩られ、まるでメルロがブレンドされているような優美でなめらかな舌触りを持つ。
“メルバリー/ Melbury ”
メルバリーという名はロンドンの歴史的名所の並木道の名で、畑の地主が長く居住した郷愁のある名前。
1999年初ヴィンテージ。
ボンドの5つの畑の中でプルリバスと同じく小さい。南面にヘネシー湖があり、朝日が美しく反射する冷たい湖であることから午後の気温上昇が抑えられる。
収穫用の小道を10か所作り、畑での選別をしっかりと行うことから収穫量は(1.7トン/エーカー約27ヘクトリットル/ヘクタール)と非常に少なく、ブレンドの際にもキュヴェの選別を厳しく行う。
ヴィンテージ情報
2019年は冬から春にかけて多くの雨が降り、メルバリーの硬い粘土質の土壌は水分を十分に確保。
涼しい春は芽吹きを遅らせたが、開花時期には通年通りのスケジュールに戻り、夏は穏やかで、非常に暑い日は限定的で、成熟は均一に進み、収穫は9月の最終日に始まり、12日後に終了した。
テイスティング・コメント
赤系ベリー、白い花、スパイス、太陽の光を浴びた土の繊細なアロマがワイン全体を包み込む。
メルバリーの特徴であるヴェルヴェットの様にしなやかな口当たり、味わいは球状で丸みを帯び、エネルギーを内包し、力強さとヴォリューム感溢れるタンニンは粘土質が多い土壌の個性を思い起こさせる。
余韻は繊細で様々な要素が折り重なる様に長く続く。ボルドーに例えると右岸、ポムロールやサンテミリオン。
シャトー・ペトリュスの豪奢さを持ち、まるでメルロがブレンドされているような柔らかさを持つ。
96P Wine Advocate dated April 2023 by Joe Czerwinski
畑情報
メルバリーの畑は2.8ha、標高106~159m、東向きと南東向きの斜面。堅い粘土質岩盤の上に、古い時代の堆積土壌が積もり、石ころが混じる。ラザフォードの東の丘陵地でヘネシー湖の北側に位置する。
ヴィンテージ: 2019年
容量: 750ml
タイプ: 赤ワイン
味わい: フル・ボディ
主要品種: カベルネ・ソーヴィニヨン
原産国名: アメリカ
地方名: カリフォルニア
AVA: ナパ・ヴァレー/ Napa Valley
備考: 96P Wine Advocate dated April 2023 by Joe Czerwinski
ワインメーカー: コーリー・エンプティング/ Cory Empting
評価: 90P以上
キャップ: コルク
アルコール度数: 14.5%
JAN: 無し