サン・トーバン屈指の一級畑から生まれる、凝縮感とエレガンスを備えたピノ・ノワール。
ドメーヌ・モワンジョン・アンドレ・エ・フィスは、近年評価を急速に高めているサン・トーバン村を代表する生産者のひとつ。かつては周囲の銘醸村の陰に隠れていたこのアペラシオンですが、新世代による品質向上と高い完成度により、現在ではコート・ド・ボーヌでも注目を集める存在となっています。
本キュヴェは、サン・トーバンの赤ワインの中でも最良区画とされる**一級畑「Sur Gamay(シュール・ガメイ)」**のブドウのみを使用。
樹齢45年以上のヴィエイユ・ヴィーニュから収穫される果実は、凝縮感と複雑さを備えています。畑名の表記が可能な区画ですが、品種ガメイとの混同を避けるため、あえて「1er Cru」として表記されています。
醸造とスタイル
ブドウはステンレスタンクにて約20℃、4日間のマセラシオンを実施。
発酵後は木樽(新樽10%)に移し15ヶ月熟成し、さらにステンレスタンクで3ヶ月静置熟成した後に瓶詰されます。
過度な樽香を避け、果実味とテロワールの表現を重視した、クラシックなスタイルです。
テイスティングノート
赤系果実を中心とした落ち着いたアロマに、ほのかなスパイスと土のニュアンス。
口当たりはしなやかで、果実の凝縮感と穏やかな酸、きめ細かなタンニンが美しく調和します。
サン・トーバンらしいエレガンスと、1級畑ならではの奥行きを感じさせる味わいです。
フードペアリング
牛・豚のロースト、フォアグラ、青かびチーズなど、コクのある料理と好相性。
品種
ピノ・ノワール 100%
総評
サン・トーバンの実力を実感できる、完成度の高いプルミエ・クリュ・ルージュ。
コート・ド・ボーヌの赤を探している方に、ぜひ手に取っていただきたい一本です。