マリブロッキーオークスのワインが高品質な理由 - 地理・気候編 -

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マリブロッキーオークスのワインが高品質な理由 - 地理・気候編 -

当店が、正規販売店として提携しているマリブロッキーオークスのワインについて、なぜ高品質なのか、『地理・気候編』、『醸造編』の2回の投稿に分けてに分けてみていきましょう。それでは今回の地理気候編です。

 目次:ワインづくりに最高の環境が整ったマリブロッキーオークス

 

ワイン造りに理想的な条件とは

ワインにとって、そのブドウが育つ土地の気温、降水量、日照時間、水はけ、土壌など、地理的・気候的要因はとても重要です。マリブロッキーオークスのぶどう畑はその点とても理想的な条件がそろっています。気候要因はマクロ、メソ、マイクロ気候の3つにさらに分解できるので、それぞれマリブロッキーオークスの畑ではどのような環境か具体的に説明します。マクロ、メソ、マイクロ、それぞれの気候の意味については下図にて説明しました。

 

ワイン栽培におけるマクロ気候、メソ気候、マイクロ気候
ピノ・グリやリーズリングなどの白ブドウは冷涼な気候が合うなど、育てるブドウ品種によって最適な温度は異なることはありますが、一般的に言えるのは、年間通じて10-25℃くらいの幅、冬は寒すぎず、夏は暑すぎず、が理想と言われています。降水量はブドウの実が熟す夏は少なく、休眠中の冬に多い方がよく、日照時間も多いことが求められます。

 

マクロ気候:マリブという地域の特性

その点、マリブロッキーオークスのあるマリブはどうでしょうか。気候は南カリフォルニアらしく、年中通して温暖でカラっとしているのですが、夏は日中最高気温が30℃程度、夜間最低気温は15℃近辺で、冬は夜寒くてやや10℃下回り、日中は20℃ほど。下図の通り、昼夜の寒暖差が10℃程度あり、開きがあることも、昼間に生成された糖分が夜に消費されずしっかり蓄積されて、高品質なブドウの生産に繋がっています

マリブの年間気温推移

 

降雨に関しては、実が水っぽくならないように「実のなっている夏は少なく、冬は多く」が理想で、マリブではまさにその通りの月間降雨量推移になっています。 

マリブの年間降水量推移

 

日照時間についても、ブドウが成熟していく4-9月ごろ1500時間以上必要とされていますが、さすが南カリフォルニア1800時間を超えております。

マリブの年間日照時間推移

 

 

メソ気候:マリブロッキーオークスの畑の特性

マクロ気候的にマリブの立地がワイン栽培に置いて、かなりの好条件であることは分かりました。では次にマリブの中でも、マリブロッキーオークスの畑の環境はどうなのか、メソ気候を見ていきましょう。

 

雲海による寒暖差

マリブロッキーオークスはまず、マリブのサンタモニカ山脈の山の上にあります。標高2,000フィート(約610メートル)ほどの高地にあることから、朝は雲海がブドウ畑一面を覆い詰めて、元々存在する昼夜の寒暖差を大きくし、凝縮された果実の生産に貢献しています。

 

 

急勾配な畑の良好な水はけ

下の写真をご覧の通り、高度2,000フィート(約610メートル) というのはかなり急勾配な斜面にあることを意味し、ブドウ畑の水はけがとても優れています。ワイン用ブドウの栽培では、多少水不足の方がいいとされます。水不足だと枝葉の成長ではなく、果実の成長にブドウの樹はエネルギーを充てるからです。また水はけが悪いと、収穫期に雨が降ったときに木が水分を吸い過ぎてしまい、凝縮されている果汁が水っぽくなってしまうことも言われています。なので、斜面が急で水がすぐに流れる水はけの良いマリブロッキーオークスの果実はとても果汁で凝縮され、上質なものとなります。

急勾配で水はけの良いマリブロッキーオークスワイナリーのブドウ畑

世界的に見てもここまで急勾配な斜面で栽培されているワイン用ぶどうの畑はかなり珍しいでしょう。

急勾配なマリブロッキーオークスの畑

 

火山性・岩状の土壌

土壌はワインの香りや味わいに大きく影響するといわれていますが、マリブロッキーオークスのあるサンタモニカ山はミネラル豊富な火山性の土壌で、この土地独特な味わい、香り、色味をつくりだします。また、急斜面にゴツゴツした岩状の土があることから、まったく除草剤を使わずに生産することを実現しています。SoCalizationの試飲会に参加いただいた方から「マリブロッキーオークスのワインはたくさん飲んでも全然頭痛がしない」とよくお言葉をいただきます。

マリブロッキーオークスのゴツゴツした岩状の土壌

 

 

マイクロ気候:畑の中の特定区画の特性

マイクロ気候とは、ブドウ畑内の区画の違い(例えば方角、風通し、日照時間、斜面、土など)により、ブドウの味や品質などに違いが出てくることですが、マリブロッキーオークスではこのような違いに留意して、ブドウを育てています。

マリブロッキーオークス ブドウ畑の品種位置

 

たとえば、弊社ではまだ取り扱いのないマリブロッキーオークスのピノノワールですが、この品種は皮が薄く、暑すぎると弱ってしまう冷涼な気候を好むブドウなので、日差しの強い南カリフォルニアにあるマリブロッキーオークスでは、北側の比較的温度が下がりやすい区画に植えられています。

また、下図の東側の6,7セクションでは、日照時間が他のセクションより長いことに加えて、よりゴツゴツした岩状の土であるため、より熟度の高いワインカベルネソーヴィニヨンが生産されます。このセクションは弊社でも取り扱いのあるマリブロッキーオークス カベルネ・ソーヴィニョン・リザーブ に多く使われている特別な区画です。気候を生かし、こだわり抜いた自慢の赤ワイン、ご堪能ください。

 

 

まとめ

今回の投稿では地理・気候的観点から、マリブロッキーオークスでなぜ上質なワインができるかを説明しました。

まとめると、

  • 南カリフォルニアにあるマリブの暑すぎず、寒すぎずな気候
  • 昼夜の温度差とそれを促進する朝の雲海
  • 長い日照時間
  • 理想的な夏の乾季、冬の雨期
  • 急勾配な畑による優れた水はけ
  • 火山性・岩状の土壌
  • ブドウ品種に最適化した栽培区画配置

次の投稿では、マリブロッキーオークスの作り手、哲学などを考察していきます。お楽しみに。