
静けさを歩く—サンディエゴ・バルボアパークの日本庭園さんぽ
バルボアパークの日本庭園と博物館を訪ねて
サンディエゴの緑豊かなバルボアパークにある日本庭園&博物館(Japanese Friendship Garden and Museum/JFGM)は、姉妹都市である横浜市とサンディエゴ市の長年の友情を象徴する存在です。
伝統的な日本文化を広く紹介し、人々が学び、交流する場として設計されたこの庭園は、文化施設であると同時に、都会の中の静かな憩いの場でもあります。
1991年の一般公開以来、JFGMは教育プログラムや体験型ワークショップ、活気あふれる文化フェスティバルを通して、日本文化への理解とつながりを深めてきました。
盆栽コレクション
日本庭園の見どころのひとつが、1990年代後半の拡張工事で加わった盆栽の展示です。
一本一本が長年の手入れと技術の結晶であり、調和・均衡・忍耐といった日本の美意識を映し出しています。
ミニチュアながら自然の景観を表現する盆栽は、訪れる人々を静かで奥深い世界へと誘います。
280年の歴史を持つ銅製観音菩薩像
庭園でひときわ存在感を放つのが、1735年に江戸時代の名工・小畑匠によって制作された銅製の観音菩薩像です。
アメリカ国内で最も古い観音像とされ、2017年に寄贈され修復を経て設置されました。
静かな佇まいと温かな表情は、訪れる人々に安らぎと慈悲の心を感じさせます。
桜並木
春になると、庭園内の桜が一斉に咲き誇り、淡いピンク色の世界に包まれます。
園内には200本以上の桜が植えられ、毎年恒例の**桜まつり(Cherry Blossom Festival)**では、日本の伝統的な花見文化「花見(はなみ)」を体験することができます。
舞い散る花びらとともに過ごすひとときは、まさに日本の春そのものです。
2つの鯉池
庭園には2つの鯉池があり、色鮮やかな錦鯉がゆったりと泳ぐ姿を間近で楽しめます。
鯉は日本文化で忍耐や繁栄の象徴とされ、その優雅な動きは訪れる人々に穏やかな時間を届けてくれます。
横浜とサンディエゴの友情の精神にちなんで、散策の後は一杯いかがですか?
Karl Straussが日本の野球ファンのために醸造したクラフトビールをご用意しています。国際的な友情と楽しいひとときに乾杯しましょう。