1130年ころ、シトー会修道院によって設立されたブルゴーニュで最も歴史あるドメーヌの一つです。12世紀に造られたセラーはシトー会修道院の特徴であるゴシック建築様式で、1789年のフランス革命まで修道院によって運営されてきました。その後、退廃していたこのドメーヌを2004年にパスカル家が購入し、ジヴリー1級格付け畑の中でも特に素晴らしい石垣で囲まれた区画(クロ)と同名「Clos du Cellier aux Moines」をドメーヌ名とし、その歴史と過去の名声に恥じないワインを作るべく莫大な費用をかけて修復し、ブルゴーニュ初の完全グラヴィティシステムを導入するなど品質向上とドメーヌ復活に努めました。パスカル氏はLVMHのシャンパーニュメゾンや高級宝飾品会社のCEOを務めたのち、夫人とともにパリから移住した知的な情熱家で世界のワイン業界に広いネット・ワークを持っています。醸造を手掛けるギヨーム・マルク氏はDRC、アルヌー・ラショーなどで経験を積んで、ビオディナミにも見識のある優秀な若手醸造家です。現在は3人の子供達も参画し、畑を徐々に買い戻しております。最高品質のぶどうを収穫すべく、畑は無農薬で、収量制限や定期的な耕作を行い、完熟ぶどうのみを手摘みで収穫し、セレクションテーブルにて再度選果するという徹底して品質にこだわります。ピノ・ノワールは全房を木製大樽(フードル)にて、温度コントロールされながら発酵します。シャルドネは空気圧搾機で優しくプレスされ、赤・白ワインともに樽で熟成されます。2015年から徐々に移行していたビオロジック&ビオディナミ農法ですが、2017年から完全に転換しました。ドメーヌのモットーは修道僧の考えを引き継ぎ、ぶどう本来の力に手を添えるのみの「シンプル&ナチュラル」です。シャロネーズ地区「ジヴリー」を超越したコートドールを代表するドメーヌとして、ますます注目されること間違いありません。
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