ボルドーに例えると右岸、ポムロールやサンテミリオン。シャトー・ペトリュスの豪奢さを持ち、まるでメルロがブレンドされているような柔らかさを持つ。
ワイン名はロンドンの歴史的名所の並木道の名で、畑の地主が長く居住した郷愁のある名前。ラザフォード東の丘陵地でヘネシー湖の北に位置し土壌は石ころの多い粘土質で構成されている。1999年の初ヴィンテージより一貫して特徴づけられる味わいは豪華な赤い果実、スパイスとスミレの香りに彩られ、まるでメルロがブレンドされているような優美でなめらかな舌触りを持つ。
“メルバリー/ Melbury ”
メルバリーという名はロンドンの歴史的名所の並木道の名で、畑の地主が長く居住した郷愁のある名前。
1999年初ヴィンテージ。
ボンドの5つの畑の中でプルリバスと同じく小さい。南面にヘネシー湖があり、朝日が美しく反射する冷たい湖であることから午後の気温上昇が抑えられる。
収穫用の小道を10か所作り、畑での選別をしっかりと行うことから収穫量は(1.7トン/エーカー約27ヘクトリットル/ヘクタール)と非常に少なく、ブレンドの際にもキュヴェの選別を厳しく行う。
ヴィンテージ情報
ヴァカ山脈の斜面に位置するメルベリーは、圧縮された粘土質の土壌に植えられており、雨の多い年には水分を保持し、葡萄の木にエネルギーを蓄える。しかし、2020年の乾燥したコンディションでは、保水力による力強さよりも明確さとディテールに細かさに重きを置いた表現が畑から引き出されている。
テイスティング・コメント
ローズヒップ、ハイビスカス、赤い果実の生き生きとした香りが、典型的なスパイスの香りに上乗せされ、おそらくこのワインのこれまでで最もアロマティックなワインとなっている。シルクのような温かみのある味わいが口中を穏やかな波で覆い、フィニッシュに向かうにつれて爽やかな酸がこの柔らかさな味わいを切り裂き、はっとするような勢いのある波動があふれ出す。ボルドーに例えると右岸、ポムロールやサンテミリオン。
シャトー・ペトリュスの豪奢さを持ち、まるでメルロがブレンドされているような柔らかさを持つ。
ジェームス・サックリンのコメント
赤いバラ、森林の土のニュアンス、プラム、樹皮などの複雑な香りが立ち上がる。フルボディからミディアムボディで、タンニンは非常に細かく、タンジェリン、オレンジの皮、ラズベリーのフィニッシュ。力強いタンニンが非常に長い余韻を導く。今も魅力的だが、美しく熟成するだろう。
98P James Suckling dated March 2023 by James Suckling
畑情報
メルバリーの畑は2.8ha、標高106~159m、東向きと南東向きの斜面。堅い粘土質岩盤の上に、古い時代の堆積土壌が積もり、石ころが混じる。ラザフォードの東の丘陵地でヘネシー湖の北側に位置する。
ヴィンテージ: 2020年
容量: 750ml
タイプ: 赤ワイン
味わい: フル・ボディ
主要品種: カベルネ・ソーヴィニヨン
原産国名: アメリカ
地方名: カリフォルニア
AVA: ナパ・ヴァレー/ Napa Valley
備考: 98P James Suckling dated March 2023 by James Suckling
ワインメーカー: コーリー・エンプティング/ Cory Empting
評価: 90P以上
キャップ: コルク
アルコール度数: 14.5%
JAN: 無し