ブルゴーニュ自然派ワインで名声を築いたパスカル・マルシャン!
Pascal Marchand
パスカル・マルシャン
PULIGNY
MONTRACHET
ピュリニー・モンラッシェ
繊細で気高い、
世界一高貴な
シャルドネ銘醸地
ブルゴーニュ全土ならず世界中で「白ワインの最高峰」と称されるピュリニー・モンラッシェ。
グランクリュ「モンラッシェ」のワインについて、『三銃士』の著者アレキサンドル・デュマが「帽子を手にし、ひざまづいて飲むべし」と記したことは有名です。
土壌の全体的に石灰質の比率が高く、ブルゴーニュの中でもひときわ豊かなミネラルと酸味を蓄えます。
まるでシルクのような繊細かつ滑らかな質感、緊張感のある引き締まった端正なボディ、凛とした存在感は、ピュリニー・モンラッシェが「世界一高貴なシャルドネ」と称される所以です。
2020
2020年は典型的なエレガントな
ブルゴーニュスタイル
2020年は、濃縮感とフレッシュ感が見事に表現されたヴィンテージ。
平均より日照レベルが高く、乾燥した夏の間にブドウ樹が適度なストレスにさらされたため、収量が落ち、非常に凝縮した味わいに仕上がりました。
多くの生産者がブドウを日焼けから守るべく、林冠の剪定を取り入れるなど工夫を凝らし、余計なアルコール感や過度なボリュームを見事に抑制しています。
典型的なブルゴーニュのエレガンス、バランス感に優れた秀逸なワインが多数送り出された年となりました。
オーナー、パスカル・マルシャン自身が栽培から手掛ける自社畑の葡萄から造るワインが「ドメーヌ・トーズ」。
マルシャン氏の経験と技術を集約し、最良のブドウを育て、その土地の魅力を余すことなくワインに表現しています。
ネゴシアンブランドとは違い、マルシャン自身が最善の注意を払いを管理しているため、毎年非常に高品質なワインが造られますが、生産量が少ない希少品となります。
パスカル・マルシャンが信頼する、ビオディナミ栽培農家の畑から購入したブドウで造るネゴシアンブランド。
年ごとにブドウの品質をチェックしているため、品質が基準に達していない(マルシャンが納得出来ない)場合、その年のワインは造りません。
『その年に作られたブドウを、天候、栽培方法、土壌を熟知した上で厳選し、その土地のテロワールを最大限表現して造られる』作品です。
パスカル・マルシャン
ワイン産地一覧
マルシャンの魅力の一つでもあり、素晴らしい作り手という証明でもあるのが、 『ブルゴーニュ全土でワインを造ることが出来る生産者である』という事。
ブルゴーニュでワインを造るということは容易ではなく、まず自社畑を所有するには、代々受け継がれている畑を家族が継承し続けていくか、または畑を所有する人から驚くような巨額で買い取るかです。
ネゴシアンとして買いブドウでワインを造ることもできますが、ブルゴーニュは他のワイン産地と違って特殊で、閉鎖的な場所でもあり、地元のブドウ農家は信頼関係のない新しい生産者にはすぐにはブドウを売ってはくれません。
しかし、マルシャンはカナダ人という他国民ですが異例的なほどブドウ農家と親密な関係を築いています。それは、マルシャンが今まで働きかけてきたブルゴーニュワインへの貢献や情熱が地元民に広く知れ渡っており、ブルゴーニュの地元のブドウ農家達から、まるで「家族の一員」のように親しまれ信頼されているからです。そんなマルシャンだからこそ、ブルゴーニュ全土で高品質なブドウが手に入り、多様な作品を生み出すことを可能としています。
パスカル・マルシャンの経歴
1983年
カナダからブルゴーニュへ。ブルゴーニュでぶどうの収穫に参加。
1984年
ボーヌのワイン醸造学校で学びつつ、自然派名門ドメーヌ・ブルーノ・クレールで働く。
1985年
当時あまり有名でなかったコント・アルマンへ参加、栽培・醸造を担当し、クロ・デ・ゼプノの成功で、コント・アルマンの評価を国際的に高めた。
1999年~2005年
ボワセグループのもと、ドメーヌ・ド・ラ・ヴジュレを管理。完全にビオディナミに切り替え、品質上昇に貢献、世界的な名声を博した。
2006年
独立して活動。コンサルタントとして世界中へ赴き、ピノノワールとシャルドネの栽培・醸造について自身の技術を継承していく。
2010年
ワイナリーカナダ人のモレ・トーズとネゴシアンブランド「Pascal Marchand」を設立。後に「Marchand Tawse」となる。トーズ氏はカナダ銀行の副頭取。彼の資金援助のおかげで、ネゴシアンブランドとして始まり、徐々にブルゴーニュの畑を取得していく。
マルシャンが築いた
2大自然派ドメーヌ
今やポマールを代表するドメーヌ、コント・アルマンと 「ボワセ社」が立ち上げた、ドメーヌ・ド・ラ・ヴージュレで 指揮をとり、高い評価を作り上げてきたパスカル・マルシャン。
|| コント・アルマン
ブルゴーニュ最大の生産者として君臨する「ボワセ社」が、経験と持ちうるすべての技術を注いだ高品質ワインの生産の為に立ち上げたドメーヌ。設立時から醸造責任者として抜擢され、その基盤を築いたのがマルシャンです。2016年のベタンヌ・エ・ドゥソーヴ(フランスで著名な評価紙)ではブルゴーニュで15生産者しか選ばれていない5つ星に指定されています。
|| ドメーヌ・ド・ラ・ヴージュレ
1985年よりマルシャンが参加し、今やポマールを代表するドメーヌへと成長。200年に渡り代々単独所有している『クロ・デ・ゼプノ』の1996年ヴィンテージはマルシャンが醸造。ワインスペクテイター誌の、世界のワインTOP100の一つに選ばれ(100銘柄に入ったブルゴーニュワインの中では最上位)、さらにLa Revue du vin de Franceやクラスマンといった、フランスのワイン専門誌の評論家として有名なMichel Bettane氏は、このワインを「世界が求めるピノ・ノワールの基準となるべきワイン」として絶賛。
限られたレストランのみに卸している希少なワイン。
生産量もそれほど多くないため、数量限定でお取扱いいただいております。
|| お取扱いのあるレストラン
鮨よしたけ(銀座/寿司屋)
2010年に銀座に出店し、ミシュランの三ツ星を獲得している気鋭の名店です。
幸村(麻布十番/和食)
伝統的な京料理を基盤に、旬な極上食材を用いた西季折々の名物料理が楽しめる名店です。
|| ブルグハウンド高評価。
ブルグハウンド(バーグハウンド)とは、ロバート・パーカー氏とならび ワイン評論家として現在影響力のある 人物の一人アラン・メドウズが出版する 評価本でブルゴ ーニュを中心にピノの評価としての権威とされています。
最後の訪問先は、ドメーヌ・マルシャン・トーズです。
醸造家であるパスカル・マルシャンと、投資家であるカナダ人のトーズさんがこのワイナリーを経営しています。
醸造所は表から見えるよりもかなり広く、オフィスがある建物の道を挟んで正面の建物からまず入りました。
一階はタンク室があります。
ステンレスタンクがいくつかありますが、地元のアーテイストの手によって、タンクにイラストが描かれています。
地下に降り、木樽に囲まれながらテイスティングをしました。
地下は一見一室しかないように見えますが、トーズさんは「1マイルほどある」と表現されたように、ものすごく広いところでした。
醸造所は通り向かいの事務所のある建物と地下でつながっていて、テイスティング後に見学をさせていただきましたが、1マイルはないにせよ一人だと確実に迷うほどの広さでした。
樽が所狭しと幾部屋にも分かれておいてあります。
このドメーヌのワインの種類は実に60種類ほどに上りますが、樽にはどの区画のワインか記してあります。
樽のほかにボトリングされたワインもたくさん貯蔵してあります。
ステンレスの枠に保管してあるものと、棚に直接置いてあるものがあります。
このような部屋がかなり広く続いています。
元々は二つの建物をつなぐ地下の全てがマルシャン・トーズの所有ではなかったそうです。
以前は一部の土地を別の人が持っていたので、地下が一つなぎになっておらず不便だったそうです。その土地が密かに売りに出されているとパスカルが知り、無事に購入できたおかげでこの広い地下セラーが実現できてます。
地下セラーにたくさんワインがありましたが、既にすべて予約が入っているそうです。
テイスティングは2か所で行いました。
初めは事務所の向かいの建物の下、次にオフィスの下です。
オフィスと同じ敷地内にはボトリングする場所もあります。
ここではラベルがつけられて、出荷準備されています。
パスカルの息子さんもここで働いています。
ワインの種類が多いので、大変な仕事だと思います。
最後にワイナリーの商品が購入できる建物を紹介してもらいました。
ここにはステンレスタンクや木樽がいくつかおいてあり、ドメーヌ見学に来た人が商品を購入できるようになっています。
夜はディジョン市内のレストランでマルシャン夫婦とお食事をしました。
奥さんのアマンディーヌはブルゴーニュの南のマコン出身で、パスカルとはボワセというブルゴーニュの大きなワイナリーで研修をしているときに出会ったそうです。 今ではドメーヌ・マルシャン・トーズの事務を担当しています。
彼女も元々は父親がワインをマコンで作っていたので、この仕事を選んだそうです。
この夜はフランス滞在最後の夜にふさわしい、ゆっくりとしたディナーができました。
前回の訪問記を見る
●聞き手: ネットショップ店長田中、ソムリエ パリ特派員本郷、仕入れ担当セバスチャン
もはや、ワイン造りの一スタイルとして確立した「ビオディナ(ビオダイナミック農法)」誰もが飲みたがる、ドメーヌ・ルロワやフィリップ・パカレなどでも採用されている農法です。 「ビオディナミ」とは農薬や化学肥料を使用しない農法ですが、一般的に無農薬といわれる農法とはかなり異なります。
そこでは、ビオディナミカレンダーと呼ばれるものにしたがい、畑を管理しています。 それは、天候の予測や肥料のみではなく地球と月や太陽の位置関係のエネルギーを利用することで、ブドウの樹そのものの生命力を強めようとするものです。
もともと「テロワール」と呼ばれるその畑の個性を表現したワイン造りをするのが身上というワイン生産者たち。
農薬・化学肥料が一般化し、醸造技術も進歩する一方で それは世界どこでも美味しいワインを作ることができる単調な世界になりつつあるともいえます。 畑の持つ本来のポテンシャルを活かし、 その畑でしかできない個性の表現されたワインを作る。
それこそがビオディナミの目指すところであり、 自然派生産者たちの望む本来のブドウと作り手の関係であります。 地球と月や太陽の位置関係のエネルギーを利用することで、 ブドウの樹そのものの生命力を強めようとするものです。
ワイン名(原語) | ピュリニー・モンラッシェ・プルミエ・クリュ・シャン・ガン (PULIGNY MONTRACHET 1ER CRU CHAMP GAIN) |
生産者名(原語) | ドメーヌ・トーズ(DOMAINE TAWSE) |
原産国・地域 | フランス・ブルゴーニュ |
原産地呼称(AOC) | ピュリニー・モンラッシェ・プルミエ・クリュ (PULIGNY MONTRACHET 1ER CRU) |
ヴィンテージ | 2019年 |
ぶどう品種(栽培比率) | シャルドネ 100% |
タイプ | 白ワイン |
内容量 | 750ml |
ご注意 | 開封後は要冷蔵の上お早めにお飲みください。 |
保存方法 | 要冷蔵 18℃以下 |
畑の特徴 粘土質、石灰岩と砂利の混じる土壌。ピュリニー・モンラッシェの中でも高度350メートルという標高の高い斜面にあり、冷涼な気候環境が特徴。一級畑の中でも特にミネラル感が豊かで、洗練された上質な酸味を持つワインが生まれます。 醸造方法 ブドウは除梗せず、全房を使用。アルコール発酵、続くマロラクティック発酵は共に樽で行います。発酵後、澱も一緒にタンクに漬け(シュール・リー)、バトナージュは行いません。その後空圧の圧搾機で負荷をかけないよう自然な圧力でプレスします。18ヶ月間、ジュピーユ産オーク樽で熟成させます。(新樽比率25%)瓶詰する前に一回澱引きを行い、濾過と清澄作業は行いません。ビオディナミカレンダーに基づいたルールで熟成させます。 ヴィノス誌評価:味わいはバランスが良く、ピーチの香りが漂い、ムルソーに近い重さと密度を持っている。パワフルで強烈。(高評価89-91点) |