オークヴィル西丘陵、ハーランのすぐ下にあるこの畑はBONDのVecinaも造られる。Vecinaのすぐ下のブロックのブドウを使い、ナパ・カベルネ最上級のブラック系ベリーが凝縮し、複雑な味わいが幾重にも重なり、タンニンは滑らかにしてベルベットのようなしなやかさを持つワイン
ヴィンテージ情報
2021年の生育シーズンは、1月、2月、3月に潤沢に雨が降り、土壌に水分が十分あったが、契約する区画の水はけがよい為、樹勢を大きく管理する必要はなかった。夏は乾燥し、収穫までに房は一様に小さくなり、果皮と果汁の比率が高く、濃密な果実の核に包まれた葡萄を得ることができた。
テクニカル情報
TORの造るカベルネ・ソーヴィニヨンは全て小さなタンクで醸し期間を2-3週間とり、ロットごとに別々に発酵させているが、ヴァイン・ヒル・ランチはTORとジェフが相談の上、ロットに分けずブロック4,7,3を合わせて醸造。タランソとシルヴァィンの組み合わせ(新樽80%)で20ヶ月熟成。2つの仏産樽がヴァイン・ヒル・ランチの畑の特徴的で魅力的なキャラクターを引き立てている。清澄・濾過せずに瓶詰。
テイスティング・コメント
黒い果実、赤い果実、青い果実のアロマと味わいがほぼ均等に感じられる。美しいバランス、優美さ、余韻の長さを持ち、この畑が世界で最も偉大なカベルネの畑の1つであることを示している。口蓋中央部ではオークヴィル南の”涼しさ“が感じられ、まるみのある口当たりとバランスは絹のようになめらかなフィニッシュまで印象的に続き、余韻の長さは素晴らしい。 リッチでありながら新鮮で風味豊か。食事、とくにステーキとともにあると最高の組み合わせである。
畑情報
ヴァイン・ヒル・ランチ
オークヴィル・マヤカマス山麗の起伏に富んだ森林を開墾して果樹園が作られたのは1884年。現オーナーのフィリップス・ファミリーが1959年に葡萄を植樹し、3世代にわたり大切に手入れされてきた素晴らしい7区画に類まれなカベルネ・ソーヴィニヨンが育まれている。伝説の畑からはナパ・カベルネ最上級のブラック系ベリーが凝縮し、複雑な味わいが幾重にも重なり、タンニンは滑らかにしてベルベットのようなしなやかさを持つワインを生み出す葡萄が作られる。
TORはブロック7古樹カベルネ・ソーヴィニヨン0.4ヘクタール、BONDのVecinaブロックの真下にあるブロック3Dのカベルネ・ソーヴィニヨン0.45ヘクタール、プティ・ヴェルド0.4ヘクタールを契約していたが、2021年ブロック3Dのプティ・ヴェルド、2022年に3Dのカベルネ・ソーヴィニヨンは植替えした為、2025年までは同ブロックの葡萄が使えず、2021年ヴィンテージはブロック7、4、3(3は植替え前のカベルネ・ソーヴィニヨンのみ)を契約した。
ヴィンテージ: 2021年
容量: 750ml
タイプ: 赤ワイン
味わい: フル・ボディ
主要品種: カベルネ・ソーヴィニヨン100%
原産国名: アメリカ
地方名: カリフォルニア
AVA: ナパ・ヴァレー/ Napa Valley
ネステッドAVA、他: オークヴィル/ Oakville
畑: ヴァイン・ヒル・ランチ/ Vine Hill Ranch
備考: Parker Point 95-97 Wine Advocate Jun 09, 2023 by Joe Czerwinski
ワインメーカー: ジェフ・エイムス/ Jeff Ames
醸造: 2~3週間のマセラシオン
熟成: 仏産新樽にて20か月熟成(新樽率80%)(タランソ―社&シルヴァン社)
評価: 90P以上
キャップ: コルク
アルコール度数: 15.1%
JAN: 無し