赤スグリとプラムの力強い香りに、ほのかな杉のニュアンスと、夏の雨上がりの瑞々しい大地を思い起こさせる香りが混じり合います。
フルボディの口当たりは、イチジクの複雑な風味とベリー類、そして大地の香りが交わっています。
ワインは骨格がしっかりしており、タンニンと酸味のバランスがうまく取れています。
今すぐ楽しめますが、このワインは少なくとも6年は熟成できる複雑さとストラクチャーを持っています。
焼いたパスタ料理、グリルしたチーズバーガー、ローストしたイタリアン・ピーマンやソーセージと合わせて。
1976年に設立されたウッドワード・キャニオンは、ワシントン州ワラワラの西約15マイルに位置し、ワラワラ・ヴァレーAVAの最西端のブドウ畑です。
17haのブドウ畑の横の数haの緑地帯には、ウエスタン・ジュニパー、ポンデロサ松、ウエスタン・セージ、多年生のワイルドフラワーなどの地元在来種を栽培しています。
土壌は火山性玄武岩の上にリッツビル・シルトローム、斜面15~18%、標高229~250m。
ウッドワード・キャニオンが管理。
ワインと同様に、全てのブドウはオーガニック栽培サーモン・セーフの認証を受けています。
オーナー兼ワインメーカーのリック・スモールのファミリーは現在ウッドワード・キャニオンのブドウ畑がある、この地で3世代に亘り農業を営んできました。
彼は1970年代後半にこ同地にブドウを植え、1981年にレオネッティに次いでワラ・ワラ地区で2番目となるワイナリー、ウッドワードキャニオンを設立しました。
リック・スモールはこの地に深く根ざし、ワシントン州でワールド・クラスのファイン・ワインづくりに生涯を捧げてきた数少ない重鎮の一人です。
ウッドワード・キャニオンのワインには彼のワインづくりに対する妥協のない厳しさと情熱(ブドウ樹からボトルまですべての段階を自分の目で確かめる)が込められています。
ブドウ畑でのキャノピーと灌漑のマネジメントからワイナリーでのオーク樽材の自然乾燥まで、ワインづくりの各過程で惜しみない努力がなされています。
彼のワインに対するヴィジョンは常に量よりも質であり、彼に長年与えられてきたワシントン州の最優秀ワインメーカーの1人であるという評価はその証といえます。
ウッドワード・キャニオンのワインは丹精込めてつくられ、清澄もフィルターも行わず瓶詰をしています。
リック・スモールの土地に関する深い造詣と品質に対する情熱はワインの中に表現されています。