モントレー最大の家族経営のブドウ栽培農家でありワインメーカーであるシャイ ド・ファミリーは実際にその名を目にすることが少なくとも、この地域の多くの有名ワイナリーに彼らのブドウは使用されています。
アメリカ国内でも数少ない風力自家発電を持ちサステイナブルにも大きな力をいれているシャイドファミリーの通常はテイスティングルームを訪れないと手に入れる事の出来ない、貴重なワインがこのシャイドヴィンヤード・シリーズです。
<数量限定品>クローンシリーズは、ピノ・ノワールのクローンが持つニュアンスを強調するために作られました。
クローンとはどういう意味でしょうか?一般的にブドウの樹、特にピノ・ノワールの樹は遺伝的に不安定で、時間の経過とともにわずかに変異することがあります。
各ブドウ品種は、実はクローンと呼ばれる多くの亜種で構成されています。
これらのクローンにより、風味、深さ、色が異なることがあり、シャイド・ヴィンヤードでは、20種類のピノ・ノワールのクローンを栽培しています。
2018年の生育期は、ここ数年で最も穏やかなヴィンテージでした。
必要な時にタイミングよく降る雨に始まり、平年より涼しい春を迎えた事により開花時期は6月と少し遅れました。
そして8月にきちんと気温が上がった事により、果実の成長と色素の成長は遅れを取り戻しました。
秋のコンディションは完璧で、気温は穏やか、大雨が降る事もなくブドウはゆっくりと着実に熟すことができました。
その結果、ワインメーカーの夢であった、素晴らしい品質と風味のポテンシャルを持つ素晴らしい果実が出来上がっています。
手摘で収穫後、除梗、小さな開放型発酵槽で発酵中、最盛期には1日に3回度のパンチングダウン。
一時発酵終了後、100%フレンチオークの樽に移され、二次発酵と熟成が行われました。
18ヶ月の樽熟成の後、繊細なアロマと豊かな口当たりを保つために、清澄もろ過もせずに瓶詰めしています。
シャイド ヴィンヤーズの創立者、アル・シャイドは1972年にカリフォルニア州・モントレー郡のグリーンフィールドの町はずれに4 haの土地を初めて購入しました。
当時のモントレー郡はワイン用葡萄の栽培がまだ始まったばかりでしたが、アルはこの地域のワインづくりの将来性に強く惹き付けられました。
そこで葡萄栽培用気候地域分布地図を1960年に作成したカリフォルニア大学 デイヴィス校の葡萄栽培の権威、A. J. ウィンクラー教授に相談をしてリージョンⅠからリージョンⅣまでの地域を持つモントレー郡内に土地を順次購入し、各リージョンに適した葡萄品種を植え付けていきました。
アルの創立したシャイド ヴィンヤーズは順調に発展し、1986年に長男のスコットが、1988年に葡萄栽培のスペシャリスト、カート・ゴルニックが、そして1992年には娘のハイディが経営に参加し、更なる発展を遂げました。
今では南北112kmに及ぶサリナス渓谷のリージョンⅠからリージョンⅣまでの地域に12の自社畑(合計1,600ha)を所有するまでになりました。
また、180万ケースの生産能力を持つ最先端の設備を誇るワイナリーと手づくりワイン用の小さなワイナリーを建て、ワールド・クラスのモントレー産のワインをつくり続けています。