J.クリストファーは、オレゴン州ウィラメット・ヴァレー北部のシュヘイラム・マウンテンズAVAに位置し、オールドワールドの伝統的な手法を用いてピノ・ノワールを生産しているワイナリーです。
著名なドイツ・モーゼルのワイン生産者であるアーネスト・”アーニー”・ローゼン(Dr. Loosenエステートのオーナー)が所有するこのワイナリーでは、自社畑であるアパッショナータ・ヴィンヤードをはじめ、ウィラメット・ヴァレーの長年にわたる協力関係にある優れたヴィンヤードからのブドウを使用し、小ロットで手作りのワインを生産しています。
J.クリストファーの哲学は、焦点、長さ、バランスを重視したオールドワールドスタイルのテロワール主導型ワインを生産することです。
バサルトはウィラメット・ヴァレー北部の岩石質の玄武岩の下層土を反映した、繊細な骨格を持ち、サステイナブル農法で育てられたピノ・ノワールです。
このワインがウィラメット・ヴァレーで造られる私たちの基盤的なワインともいえ、シュヘイラム・マウンテンズとダンディヒルズの2つのAVAにある、破砕した玄武岩の上に薄い火山性粘土の表土を持つ畑から収穫されたブドウを使用しています。
このような非常に岩の多い土壌は、フルボディでしっかりとした骨格のワインに適しています。
バサルトは、この土壌の表現豊かな特徴を捉えており、深みのある赤い果実と繊細なタンニンのストラクチャーが、私たちが求めるエレガントなスタイルを維持しています。
2018年も非常に暖かく乾燥した年で、記録上8番目に暑い年でした。
しかし、過去2年ほどの暑さはなく、極端な気温の急上昇もありませんでした。
そのため、暑さのストレスがかなり少なく、バランスのとれた生育期となりました。
2017年同様、9月には涼しい気候と少しの浄化作用のある雨が降り、フレッシュな酸を残しつつも、成熟のスピードを緩めることができました。
ワインは、リッチで濃密でありながら過熟ではない果実味が特徴で、ジューシーな酸味と繊細で熟したタンニンに支えら れています。
J. クリストファーは、ドイツのドクター・ローゼンで国際的に高い評価を得ているワインメーカー、エルンスト・" アーニ" ・ローゼンによって運営されています。
アーニは生涯を通じてピノ・ノワールに情熱を注ぎ、1990年代初頭、ここオレゴンのウィラメット・ヴァレーに何か特別なものがあることに気付きました。
彼は、オレゴンのピノ・ノワールの熱心なコレクターとなり、頻繁にオレゴンを訪れ、2003年にはアメリカでの輸入会社を設立しました。
アーニは、J.クリストファーのワインに特に惹かれていました。
このワインは、オールドワールドスタイルで造られ、フィネスとテロワールの明確な表現、そして優れた熟成能力を備えたニューワールドワインであると彼は見抜いたのです。
すぐにコラボレーションが始まり、厳選されたブレンドの上級ピノを、アーニはベートーヴェンのピアノソナタにちなんでアパッショナータと名付けました。
数年後、アーニはオレゴン州ニューバーグにあるシュヘイラム・マウンテンの16ヘクタールの土地を購入し、アパッショナータ・ヴィンヤードとし、ワイナリーを建設、今日もアパッショナータとJ. クリストファー・ワインを生産しています。