クリーンな青リンゴ、ハーブや柑橘類の香りと、爽やかさのある火打石の香りが複雑に混じります。
ドメーヌ・ジョルジュ ブルゴーニュ シャブリ
DOMAINE GEORGE bourgnge CHABLIS
フランス・ブルゴーニュ辛口白ワインの一大生産地として有名なシャブリ地区。 そのシャブリの中でも南寄りのクルジ村で、元々ブドウ栽培農家として協同組合にブドウを販売していましたが、1997年にそこから離れることを決意し、2004年に、現在ドメーヌの主力となっている息子のジョナサンとダヴィッドが自家元詰めを本格的に開始しました。
※それ以前は僅かに少量のみで、それも限られた顧客に分ける分のみでした。
2005年、2人の息子のうち兄のジョナサンがワイン造りに、弟のダヴィッドがセールスを担当しています。いつも家族一丸となり意見をぶつけ合いながら、いろいろな挑戦しドメーヌを盛り上げています。例えば、栽培はリュット・レゾネを行います。具体的には、
化学肥料の廃止、除草剤を止め、極力畑仕事に従事すること。
本来このシャブリ地区では、冬は寒さが厳しく、夏は蒸し暑いためオーガニック栽培は不向きですが、ブドウ樹や環境のことを考えるとやはり化学肥料などはなるべく避けるべきであるという信念のもと、ブドウ造りを行っています。
また、ブドウ樹の樹齢も高く35年~60年のブドウ樹もあります。
醸造は、ブドウ本来が持つ繊細さ、複雑さ、そしてピュアな風味やアロマを残すため、 全てステンレスタンクで造られます。そのため、ミネラルとフレッシュな果実味に溢れるシャブリ本来の個性が際立っています。
シャンパーニュを後にして、次はブルゴーニュ地方の最北のシャブリに到着しました。
シャブリの中心から南西に10分ほど行ったクルジ村にあるワイナリーの、ドメーヌ・ジョルジュを訪問しました。
家族経営のこのワイナリーは、ジョルジュ夫妻と次男のダヴィッドが働いています。
お父さんは足があまり良くないので、今回はダヴィッドと、今年から働き始めたフレッドに案内してもらいました。
ワイン畑までは徒歩7,8分ですが、その間人にはすれ違いませんでした。ただ犬がたくさんいて、人口よりも犬の方が多いんではないのかと思うくらいのどかな村です。
畑は出来るだけ自然に保たれています。
平面の畑は除草剤など使われずに人の手で除草されます。
勾配がきつい畑ではあまり除草がされておらず、かなり雑草がありました。
理由を聞くと、雑草があることによって地盤がしっかりし、雨が降った時に土が雨に流されないためだそうです。
バラの花がブドウの木の横に植えてあるのは、害虫が来たらこのバラから攻撃されるので、それを知る為だそうです。
醸造所は畑から少し上に行ったところにあります。
ステンレスタンクを使用し、シャブリのフレッシュ感を存分に味わえるスタイルになっています。
2018年の夏は気温が高く、アルコール度数も少し高めになっていました。
それでもボリューム感の中にあるミネラル感が、とても良く表現されていました。
タンクの大きさは2種類あり、シャブリとプティ・シャブリは大きいタンク、プルミエ・クリュはそれよりも小さなステンレスタンクを使用してつくられます。
シャブリはキンメリジャンと言う、約1億5千万年前のジュラ紀後期に遡る地層があることで有名です。 そのためドメーヌ・ジョルジュの畑でも、牡蠣やアンモナイトの化石などが出土します。
ラベルにもアンモナイトの模様が描かれています。
一通り見学が終わった後は、お母さんの手料理でもてなされました。
スペイン系のお母さんはスペインの料理も得意です。
タルトレットやスパニッシュオムレツなど、バラエティー豊かな料理を作ってくれました。
この家族は皆おしゃべり好きで、皆が皆の話にかぶさるように話すので、にぎやかなディナーでした。
次は日本で会う約束をし、シャブリを後にしました。
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ワイン名(原語) | シャブリ プルミエ クリュ ボールガール (CHABLIS PREMIER CRU BEAUREGARDS) |
生産者 | ドメーヌ・ジョルジュ(DOMAINE GEORGE) |
原産国・地域 | フランス ブルゴーニュ シャブリ |
原産地呼称(AOC) | シャブリ プルミエ クリュ ボールガール (CHABLIS PREMIER CRU BEAUREGARDS) |
ヴィンテージ | 2021年 |
ぶどう品種 | シャルドネ 100% |
タイプ | 白ワイン |
内容量 | 750ml |
ご注意 | 開封後は要冷蔵の上お早めにお飲みください。 |
保存方法 | 要冷蔵 18℃以下 |