桃の花やアプリコット、ジャスミン等の香りのデリケートなアロマが感じられるワインです。ミディアム・ボディで柑橘や桃系のフレーバーにクリーミーさとエレガントなミネラル感を持ち合わせています。柑橘系の酸味とフレッシュ感ある後味は、サラダやシーフードとよく合います。土着酵母のみで発酵。10ヶ月フュードルにて熟成。無濾過・無清澄でボトリング。アルヴァレドス・ホブスは、カリフォルニアを代表する醸造家ポール・ホブス(PaulHobbs)が、スペイン・アルヴァレドス村(Alvaredos/Albaredos)出身のアントニオ・ロペズと共に立ち上げたブティック・ブランドです。アルヴァレドスはガリシア州シル川沿いにある小さな村です。アントニオは叔父フルクトーソがアルヴァレドス村周辺の畑で自身の手で植えたブドウの栽培と管理をしながら、仕込んだワインを近くの大きなワイナリーや地元キロガ(Quiroga)のレストランに販売をしているのを見て育ちました(後にフルクトーソが造っていたワインは現在で言うオレンジワインだった事が判明)。その後、家庭の事情でアントニオの家族はアメリカに移り住むこととなり、1800年代からロペズ家に代々伝わってきたアルヴァレドス村の数々の畑は売却されてしまいます。90年初頭、大人になったアントニオは自分が生まれ育ったアルヴァレドス村でワイナリーを再開することを決意し、売却されてしまった畑の数々を買い戻します。廃村寸前となっていたアルヴァレドス村の再建活動に大きく関わると共に、自身のワインを造る本拠地となる醸造所を立ち上げます。アントニオの目標は、ガリシア州が誇るトップ・クオリティのワインをアルヴァレドス村で生産することと、自分が生まれ育ち家族の思い出がたくさん残っている、この山奥の小さな田舎町の素晴らしさを世界へ発信することです。2015年、アントニオはポール・ホブスとタッグを組み、アルヴァレドス・ホブスが誕生します。ワイナリーの名前にアントニオ本人の名前を入れずに村の名前を入れた理由は、言うまでもありません。ガリシア州におけるワインの歴史は古く、2000年以上前に古代ローマ人がシル川沿いの南向きの斜面にブドウを植えた記録が残っています。その後、キリスト教の普及の為に作られたサンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼路(世界遺産)の影響で、ワインの醸造と文化が修道士によって更に広められました。アルヴァレドス・ホブスのワイナリーはこの巡礼路沿いにあります。アルヴァレドス村はスペインの内陸リベイラ・サクラDO(RibeiraSacra)内に位置します。この辺りは大西洋の影響を大きく受けることで知られ、山腹に広がる急斜面(最大斜度55度)の段々畑が広がる産地です。隣接するヴァルデオラスDO(Valdeorras)と共に、燦々たる太陽に見守られながら、土着品種の黒ブドウのメンシア(Mencia)と、白ブドウのゴデーリョ(Godello)が粘板岩、石英、花崗岩、粘土を含む土壌で育ちます。畑を囲む山々の影響でブドウは雨から守られ、寒暖の差が激しく生育期間がとても長いことで知られます。アルヴァレドス・ホブスの(現地での)売上の一部は、アルヴァレドス村のようにガリシア州に多数存在する廃村寸前の村々を守り、再興させる活動に寄付されています。
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