樹齢100年超の古木が支える、マコネの真価を伝えるヴィエイユ・ヴィーニュ・シャルドネ
ドメーヌ・ド・ラ・ヴェルパイユは、ブルゴーニュ南部マコネ地区に拠点を置く家族経営のドメーヌ。
オーナーのフィリップ・バティスト氏の一族は、代々この地でブドウ栽培を続けてきました。
現在所有する畑はすべて、エチケットのモチーフにもなっている最初期の1ha区画に植えられた古木からマッサール・セレクションされたもの。一番若い樹でも樹齢40年、最古の区画では115年を超えます。
ドメーヌと栽培哲学
すべての畑はビオロジック栽培に切り替えられており、2009年ヴィンテージからAB認証を取得。
化学肥料は使用せず、自家製の堆肥を用い、硫黄や硫酸銅の使用も規定量の半分以下に抑えています。
テロワールを最大限に表現することを第一に考えた、極めて誠実なブドウ栽培とワイン造りを行っています。
醸造とスタイル
天然酵母により約6週間かけてゆっくりと発酵。
その後、シュール・リーの状態で12ヶ月間ステンレスタンク熟成を行います。
樽は使用せず、果実味と土壌由来のニュアンスをストレートに引き出したスタイルです。
テイスティングノート
トロピカルフルーツやライチ、白い花を思わせる豊かな香り。
口当たりはまろやかで、自然な果実味が優しく広がります。
酸は非常にクリーンで、全体を美しく引き締め、余韻には心地よいアーモンドのようなほろ苦さが残ります。
若いうちから楽しめますが、数年の熟成でさらに奥行きが増すポテンシャルを備えています。
品種
シャルドネ 100%
おすすめペアリング
鶏肉のクリーム煮
ホタテのバターソテー
白身魚のムニエル
熟成したコンテやトム系チーズ
果実のふくらみと酸のバランスが良く、バターやクリームを使った料理とも自然に調和します。
総評
古木ならではの凝縮感と、マコネらしい柔らかさを兼ね備えた一本。
ブルゴーニュ南部の実力を、素直かつ高い完成度で伝えてくれる、非常にコストパフォーマンスに優れたシャルドネです。