生産者名:VINO DI ANNA (ヴィーノ・ディ・アンナ)
原産地呼称:VINO ROSSO
品種:ネレッロ・マスカレーゼ90% ネレッロ・カップッチョ2% アリカンテ3% ミネッラ、カタラット、グレカニコ計5%
醸造:50%除梗し開放型の発酵槽内にて足踏み破砕、4日間マセラシオン、ステンレスタンクと20HLのオーク樽、アンフォラを併用し野生酵母のみを使い発酵。同容器にて6ヶ月澱とともに熟成。無濾過、無清澄にて瓶詰。醸造中SO2不使用、瓶詰め時に20mg/Lのみ添加。
JANコード:4582565751741
参考:2012ヴィンテージ評価
ワイン・アドヴォケイト#212…88点
<<テイスティングコメント>>
カシスやラズベリーなどの小さい赤系果実、紫蘇、ミントなどの香り。細かく滑らかなタンニンと、優しく舌に染みこむ優しい酸。ピュアな果実の旨味やエキス分が豊富に感じられます。マルク・デ・グラツィアやアンドレア・フランケッティ、フランク・コーネリッセンなど、幅広くワインに携わってきた人間が、自身のワインを造るために辿り着く場所、エトナ。ヴィーノ・ディ・アンナのアンナ・マルテンスもその一人です。ワインメーカーであるアンナ・マルテンスはオーストラリア出身。90年代にアデレード大学で醸造学を学んだ後、オーストラリアのトップワイナリーであるペタルマで研鑽を積みます。その後、イタリアやブルゴーニュを始め、ニュージーランド、アルゼンチン、南アフリカなど世界各国で醸造コンサルタントとして活躍し、オルネライアでは、レオナルド・ラスピーニGMの右腕として働き、パッソピッシャーロではアンドレア・フランケッティと共にワイン造りを経験しました。そして、2008年、エトナで畑を購入し、自身のワインを造ることを決意します。また、夫のエリック・ナリオも長くワインに携わってきた人物です。エリックは現在、ロンドンでカーヴ・ド・ピレネーという、マルセル・ラピエールなど、フランス、イタリアのビオワインを扱うインポーターの仕事も行っており、また、ロンドンでイギリス人シェフとともにレストランの経営もしています。ヴィーノ・ディ・アンナは、この2人を中心に、栽培・醸造、そして販売まで行っております。
栽培・醸造特記事項
ヴィーノ・ディ・アンナの畑は、パッソ・ピッシャーロ、テッレ・ネーレ、フランク・コーネリッセンなどエトナを代表する生産者が畑を所有する、エトナ山北東部のランダッツォからロヴィテッロの間に位置します。標高は760m-900m。2haの畑で、樹齢70-100年のネレッロ・マスカレーゼが主に栽培されています。栽培には、除草剤や農薬は一切不使用で有機栽培を行います。また、醸造でも野生酵母のみでの発酵、醸造中の人的介入は最低限、瓶詰め時はSO2不使用、無濾過・無清澄と、自然なままでのワイン造りをポリシーとしています。