我々の畑があるナパ・ヴァレーのエッセンスがそっくりそのまま詰まったワインだ。
とても誠実なワインで、自分達の家族と一緒に飲みたいワインである。
リリース直後から美味しさが楽しめる、ファーム・トゥ・テーブルならぬ、ダート( 土壌)・トゥ・ボトルなワインです。
少し土っぽいニュアンスのあるブラックベリー、プラム、サクランボの香りから、微かなトーストと儚げなタバコの葉の香りへと移り変わります。
みずみずしくクリーミーなタンニンが、ミッドパレットに感じる色の濃い果実の印象を広げ、さらに複雑な層をなすフィニッシュへとつなぎます。
エレガンスとバランスを伴い、奥深さと速度も感じられるこのワインには、2019 年の美を感じます。
2019 年はナパ・ヴァレーにとってまた素晴らしいヴィンテージでした。
生育期初期にしっかり降った雨に始まり、夏も数回の熱波が訪れて気温は高めでした。
気温が低く霧が出る朝のお陰でフレッシュで品の良い果実になり、理想的な色づきとストラクチャーと果実感のためのハングタイムも長めでした。
その結果、しっかりとした酸とたっぷりとしたテクスチャー、そしてみずみずしいタンニンのバランスが取れた特筆すべき果実ができたのです。
毎年収穫が終わるとその年母なる大地がどのような恵みをもたらしたかを振り返り、翌年にはさらに高みを目指します。
Fortuna Vineyard のブドウはワインにフレッシュ感と酸味、赤果実やスパイスを与え、Amoenus Vineyard のブドウは色の濃いチェリーのニュアンスを与えてミッドパレットの質感を良くし、LeopaldinaVineyard は骨格とテクスチャ、凝縮した黒系果実のニュアンスをワインに与えます。
そしてOakville のワイナリーを囲むHome Vineyard の自社畑は、フレッシュな赤系の果実感をワインに与え、全体を引き締めます。
ブドウはロット毎に丁寧に醸造とテイスティングを行い、ぞれぞれの個性とクオリティを評価します。
ワインメーカーのピーター・ハイツは、難易度の高いジグソーパズルの様に一つ一つの樽を試飲し、最終的なブレンドを完成させます。
熟成は100%フレンチオーク樽で行い、その後ボトルの中で更に熟成されてからリリースされます。
隣にはオーパス・ワンの畑が、向かいにはロバート・モンダヴィが望めるナパ・ヴァレーの中心オークヴィルにワイナリーを構えています。
そのプレステージのあるオークヴィルに 4 つの自社畑を所有し、これぞナパ・ヴァレーと言わんばかりのピュアで凝縮感のあるワインを造っています。
凶暴な牛に襲われそうになった王様を救った勇敢な家来を「Turnbull( 振り返る雄牛 )」と呼び、振り返る雄牛の紋章を与えたと言われています。
ターンブルでは、その勇敢さ大胆さをワインを通して表現しています。