私たちの物語は、1971年に両親のスーザン・ソーコルとビル・ブロッサーが、オレゴン州のダンディ・ヒルズに初めてブドウの木を植えたことから始まりました。
2代目ワイン生産者として私たちは、サステイナブルな方法で、”丘陵地のブドウ畑の特徴を表現した世界クラスのワインを造る。
” という家族のレガシーに情熱を持って取り組んでいます。
イチゴ、クランベリー、キウイ、グアバ、そしてバラの花びらのニュアンスがはじけます。
鮮やかな赤い果実の香りと口当たりの良い酸味のバランスが素晴らしいワインです。
このワインは、ブッラータを添えた核果類のサラダ、バジルパスタなどの爽やかな料理や、ブリーチーズやゴートチーズなどのチーズと美しくマッチするでしょう。
乾燥した冬から一転、春先は大雨に見舞われました。
130年で最も寒く降水量の多い4月5月6月を記録しました。
4月14日、15日の朝の氷点下は、もろい新芽を打ちのめし、実際、8月下旬に収穫量の予測がなされるまでは、全体的に50~60%の収量減になると考えていました。
今回学んだことは、ブドウの力を見くびってはいけないという事です。
ここダンディ・ヒルズで51年以上ブドウを栽培していますが、栽培期間中に凍結したことは一度もなく、どうなるのか全く予想がつきませんでした。
しかし、第一芽が凍り死んだ後、二次芽が芽吹き、房の数は少ないながらも大きな房を作り、ブドウの木は奇跡の復活を遂げました。
最も寒く雨の多い春から、記録上2番目に暖かく乾燥した夏へと変わり、10月に入りました。
開花がかなり遅れたため、10月の生育条件(降雨と気温)にすべてがかかっていました。
幸いにもオレゴン州史上最も暖かい10月となったので、ブドウを長く育てる事が出来、雨は10月27日(木)にエステートの果実がすべて収穫されるまで留まっていました。
このヴィンテージから生まれたワインに、私たちはとても満足しています。
収穫は9月25日と29日に行われ、収穫と同時に除梗するペラン社の収穫機で行われました。
果実は直接プレス機に送られ、果皮からのタンニンの抽出を最小限に抑えるために優しくプレスされ、果汁は約4~6時間のスキンコンタクトを行いました。
その後、生き生きとした果実味と繊細な花の芳香を保つために、密閉されたステンレスタンクで約2週間の長時間、ゆっくりとした低温発酵を行いました。
クリーンで明るい果実味とデリケートなロゼを造ることを意図しているため、ワインは熟成期間を設けませんでした。
短期間で発酵・瓶詰めすることで、発酵時に現れた果実のピュアさを表現することができました。
2022年のロゼは、赤い果実と明るい酸のバランスがとれた繊細なワインで、きれいな長い余韻が楽しめます。
ソーコル・ブロッサーが最初にブドウ樹を植えた1971年はオレゴン州ではまだワイン産業はほとんど存在していない状態でした。
今日ではワイナリーの数は1,100を越え、ブドウ畑も18,000ヘクタールに増えて世界中どこでもオレゴンワインを楽しむことができるようになりました。
ソーコル・ブロッサーはオレゴン州でワインづくりが始まって以来、環境に優しいブドウ栽培とビジネスに於いて指導者的役割を担ってきた家族経営のワイナリーです。
ソーコル・ブロッサーは環境と健康に配慮し、丘の中腹にある自社畑の特色ある風味を表現したワールド・クラスのワインづくりに全力を注いでいます。
このワールド・クラスの品質へのこだわりと環境重視がソーコル・ブロッサーのコア・バリューとなっており、オーガニック農業を行うだけではなく環境にも働く人にも優しいワインづくりを行っています。
この取り組みはワイナリー創業時から取り組んでおり2005年秋には名誉ある米国農務省の正式なオーガニック証明書を受けました。