自社畑(ワッポ・ヒル=AVAスタッグス・リープ・ディストリクツ、旧ハートウェル)の中でもワッポヒルの頂上部分にあった畑はハートウェルが最後まで所有し、ブノワがハートウェルとして醸造していたが、2020年その頂上の畑もレアム所有となった。この畑にはボッシュ・クローンが植えられておりもとはグレース・ファミリーの畑から1986年にボブ・ハートウェルが挿し木。グレース・ファミリー/ボッシュ・クローンの現存する古樹の貴重な畑。レアムではこの区画のみ別ワインとしてボトリングハートウェルXXと命名。2020年畑と2018年と2019年のワイン(ブノワ醸造)を買収。ハートウェルXXとしてリリース。グレースとハートウェルの伝統を今後に繋いでいく。
ナパ・ヴァレーを360度見渡せるワッポ・ヒルの頂上・旧ハートウェルの邸宅に隣接する特別な区画が2020年から自社畑に。80年代植樹のグレース・ファミリーのクローンから造られる希少品
ハートウェル創業者ボブ・ハートウェルが、親交の深かったディック・グレースから譲り受けたボッシュ・クローンを1986年にスタッグス・リープ・ディストリクツにあるワッポ・ヒルの自社畑頂上に植樹。1990年からリリースされ、そのワインはグレース・ファミリーのワイナリーで造られていた。
ワッポ・ヒルのピークは二つあり一つはロバート・モンダヴィの邸宅(現在ジャン・シャルル・ボワセの邸宅)及び西側斜面にモンダヴィの畑。もう一つのピークにはハートウェルの邸宅及び北斜面にレアムの自社畑が広がる。
レアムのワインメーカー/ブノワ・トゥケは、レアムより前の2004年からハートウェルのワインを丹精込めて造り、オーナーの信頼も厚かったことから、2015年に北側斜面の畑をレアムが買収。頂上区画のみ2017年までハートウェルとしてブノワが造っていたが、2018年、2019年は買い葡萄としてレアム/ハートウェルXXがリリースされた。
2020年ハートウェルが所有していた邸宅及び頂上区画全てをレアム/ブノワに任せる形で買収が完了。ハートウェル時代からこの頂上区画は別格で、土壌は砕けた砂岩で平地のスポット、日照は360度から受け、一部のボッシュ・クローンの個性から非常に濃厚で凝縮していながらバランスが取れた球体の様なワインとなり、斜面下部の北向きの畑とは全く違う個性を持っていた。ハートウェルに敬意をこめて名前を残し今後もハートウェルXXとして頂上区画をシングル・ヴィンヤードとして造っていく。
今後は邸宅の解体、畑は植え替えが必要で、5ブロック2haまで増やすが、ブッシュ・クローンは移植し、0.2haのブロックとして今後も歴史と共に引き継がれていく。生産量200cs/年
ラベル
シンボルは巨大な樫の木。地所の中央に位置しワイナリーと畑を見守っている。ワイナリーを守護する樫の木をモチーフとし、ハント・スローネム(アメリカの画家、彫刻家、版画家で、蝶、ウサギ、熱帯の鳥を描いた新表現主義の絵画でよく知られる)が描いた蝶が樫の木の周りを舞う様をラベルにしている。レアムの今後の繁栄と自然との共生をテーマにしており、毎ヴィンテージ蝶の色が変わっていく予定。 2021年は青色
ヴィンテージ: 2021年
容量: 750ml
タイプ: 赤ワイン
味わい: フル・ボディ
主要品種: カベルネ・ソーヴィニヨン100%
原産国名: アメリカ
地方名: カリフォルニア
AVA: ナパ・ヴァレー/ Napa Valley
ネステッドAVA、他: スタッグス・リープ・ディストリクト/ Stags Leap District
畑: ワッポ・ヒル・ヴィンヤード/ Wappo Hill Vineyard
ワインメーカー: ブノワ・トゥケ/ Benoit Touquette
キャップ: コルク
アルコール度数: 14.6%