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Girard Winery

Girard Petite Sirah Napa Valley 2021

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様々な種類の野生のベリー類の香りに、ラズベリー、プラム、そしてシガーの箱のようなスパイシーな香りもあります。ボディはミディアムからフルボディで、ブラックベリーのジャム、バニラ、タバコの葉が層をなしています。余韻にはスパイス、バニラ、そしてロースト香といったオーク樽由来の香りを感じます。タンニンはしっかりとそして完熟しており、うっとりとするような長い余韻があります。ナパの老舗ワイナリーを元ソムリエのパット・ロニーが2000 年に引き継いでから、現在のジラード・ワイナリーの歴史が始まりました。オーナーであるパット・ロニーのキャリアは、シカゴにあった伝説のレストラン「パンプ・ルーム」のソムリエに始まりました。その後、出身地であるカリフォルニアに戻りワイナリーで働き、最終的にはシャトー・セント・ジーンの社長にまで上り詰めました。またDean & Deluca の経営にも参加するなど食文化に精通した彼が、新しい世紀に入って始めたワイナリーがこのジラード・ワイナリーです。パットの人脈を生かし、自社畑をはじめナパ・ヴァレーのヴァレーフロアから山岳地帯まで、幅広いレンジの銘醸畑から高品質のブドウを調達し、それらのブドウから多様性あるナパ・ヴァレーの本質を表現するワインを造っています。カベルネ・ソーヴィニョンはもちろんのこと、マルベックやプティット・シラーの単一品種ワインや、高樹齢のジンファンデルまで、個性あふれるワインを造っています。パットと同じレストラン業界から転身したグレン・ヒューゴは、ジラードのハーベスト・インターンから始まりワインメーカーになった人物です。現在は次々と新しい事にチャレンジし、昔ナパでも造られていたというローヌ系品種のフィールドブレンドを復活させたり、米・仏・ハンガリー産の樽材を組み合わせて小樽を作る「フュージョン・バレル」を樽メーカーと開発したり、様々なプロジェクトに取り組んでいます。また、2018 年に完成したカリストガのワイナリーでは独自のグリーン・プログラムを導入し、太陽光パネルでワイナリーで使用する95%の電力をまかない、夜間の冷気を利用したセラーのクーリングシステムを採用し、また、気候変動による干ばつ問題が深刻になりつつある中、水の再利用や最低限の水で樽を洗浄できるマシンの導入など、あらゆる分野でサステイナブルなプログラムを実践し、将来の世代に繋がるワイン造りを目指しています。