生産者名:FARNEA (ファルネア)
原産地呼称:I.G.T. VENETO
品種:メルロー60% カベルネ・ソーヴィニヨン40%
醸造:手作業にて除梗。野生酵母のみを使いセメントタンクにてメルローは28日間、カベルネは32日間かけゆっくり発酵。トノー60%、ファイバータンク40%にて7ヶ月熟成。SO2不使用・無濾過・無清澄にて瓶詰め。
JANコード:4582565753783
「MAI DOMI」とは「頑張れ」の意味。どんな困難(ウドンコ病や雹などの災害)にも立ち向かうと、自身を鼓舞する意味を込め名づけました。
また、2020ヴィンテージは収穫が遅くなってしまった為、葡萄の糖度が高くなり、発酵期間が長くなってしまいました。例年より手間がかかったことから、「REBEL(反抗者)」と名付けられました。
ブラックチェリーなどの黒色果実と、バニラなどの甘く濃厚なアロマ。ハーブのニュアンスも。滑らかな口当たりから、コクのある果実味や穏やかな酸味が広がります。ファルネアは2004年に設立された新しいワイナリーです。オーナーのマルコ・ブラッティが食に携わってきたキャリアは長く、幼少期から料理好きの母親に食べ物に対するこだわりを学び、料理人となることを決心します。その後、地元ヴェネトの名店トラットリア・アル・サッソで修行を始め、料理や飲み物に対する造詣をさらに深めます。更に、パドヴァの中心部で小さなレストランを数年間経営し、ヨットレースの盛んなニュージーランドの中で、一番古い歴史を持つヨットクラブの中に自身のレストランを開くまでになりました。その後都会での生活から離れ、自然とともに生きたいと思い、ヴェネトに帰り2004年にワイナリーを設立しました。ファルネアの畑はパドヴァのコッリ・エウガネイ州立公園の敷地内に位置します。自社で瓶詰めする生産者としては非常に小規模で、畑の面積は2ha。東-東南向きの斜面に畑を所有します。この中で、メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、パッタレスカ(土着品種)などを栽培し、最近は同じヴェネトの自然派生産者、アンジョリーノ・マウレの畑からマッサール・セレクションされたガルガネガも植え始めました。栽培では、認定こそありませんがつくしのハーブティーやプレパラシオンを撒くなど、ビオディナミの方法に則って自然な栽培を行っております。醸造は収穫・除梗から、打栓・ラベル貼りに至るまで全て手作業。野生酵母のみで発酵を行い、醸造中は元より、瓶詰め前にもSO2を使用しないという徹底ぶりです。
現在は、自社葡萄で作る「MAI DOMI」「L’ARIETTA」に加え、白ワインの「EMMA」、「BIRBO」そして、近隣のビオロジックで造られた葡萄を買って造られる「L’OMBRA」の5キュヴェを生産。マルコのワイン造りは、自分が本当に造りたいワインを作るために採算は度外視。2010年は雹の被害で生産した葡萄のすべてを破棄。その為、自分のワイナリーだけでなく、空いている時間は近所のワイナリーで働くなどして生計を立てています。マルコは「葡萄栽培は料理人時代よりもずっと大変な仕事量で、大変な苦労が伴います。しかし蛍光灯の下で昼夜も分からず働くことなく、草木とともに日の出を浴び夕焼けを眺め、クリスマスを友達や愛犬と過ごすことのできる生活は、私にとって大きな喜びです」と話します。余談ですが、オーナーのマルコ・ブラッティは日本のアニメ「ルパン三世」の大ファン。愛車も「ルパン三世カリオストロの城」などで使用されたフィアット500です。
ヴァン・ナチュール専門ガイド「IViniNaturali」に掲載
この生産者は自分の仕事に誇りを持ち、本当に自然にワインを造っている。自分の仕事に誇りを持ち、自分の目指す目標に向かって、リスクや苦労をいとわず大変な仕事量をこなしています。将来的には6000-7000本造れることを目標としています。雹害などを乗り越え、2010年は買い葡萄でデイリーなL’OMBRAを造りました。マグナムなのに値段が安く、生産者に似て正直で飲みやすい味わいです。このワインが非常に気に入ったので、まだ無名とも言えるこのワイナリーを掲載しました。買い葡萄でこのような素晴らしいワインを造るこの生産者のポテンシャルは素晴らしい。ファルネアは本物の自然派ワイナリーです。イタリアワイン業界の中でも一服の清涼剤のような新鮮な存在です。
※ファルネアは、栽培、醸造はもとより、瓶詰め、打栓、ラベル貼り等、全て手作業で行う生産者の為、エチケットにしわがある場合がございます。ご了承下さいます様、お願い申し上げます。