生産者名:DOMAINE FOURNILLON ET FILS (ドメーヌ・フルニヨン・エ・フィス)
原産地呼称:A.O.C. CHABLIS
品種:シャルドネ100%
醸造:手作業にて丁寧に摘んだ葡萄を除梗せずに軽めの圧搾。 ステンレスタンクにて醗酵後、同容器内MLF・熟成。
JANコード:4582565787870
参考:ギド・アシェット2016年版より
シャブリ2012ヴィンテージがギド・アシェット2016年版に一つ星・お買い得ワインとして掲載されました。
掲載文章抜粋
シャブリ2012年は22ヶ月間熟成させ、ミネラル感が溢れており、全体的にフレッシュかつ上品です。複雑な味わいにしっかり果実味が感じられ、余韻が長く活き活きとしています。
緑がかった淡いゴールド。ライム、青りんごやミントなどのハーブ香や火打石の香り。シャブリらしい凛とした酸味とミネラル感がありながらも、滑らかな口当たりであり優しく近づきやすい味わい。熟成と共にスパイシーさも出てきます。フルニヨンは代々シャブリの右岸、フレ村に拠点を置く生産者です。先代より近代的な醸造設備を導入しはじめ、1980年には1.5haだった畑も、現在は16haまで広がりました。現在はエリック、ドミニク、パスカルの3人の息子が中心となりワイナリーを運営しており、自然を尊重したリュット・レゾネ(減農薬農法)で質の高い葡萄を産み出しております。
フルニヨンのシンボルとも呼べる葡萄が「Les Cholets(レ・ショレ)」畑に1830年~1870年の間に植樹された「皇帝の葡萄」と呼ばれるシャルドネの樹です。※過去には登記簿が存在しなかった為、正確な樹齢は不明です。
1870年以前といえば勿論、フランスをはじめヨーロッパ全域の台木を壊滅状態にしたブドウネアブラムシ、フィロキセラ渦が起こる前の植樹です。しかし「皇帝の葡萄」が植わるレ・ショレはフィロキセラが好まない「砂質の土壌」であった為、フィロキセラに侵されずに済みました。またフィロキセラにより壊滅状態となった、フレ村一帯の葡萄畑はアメリカ系の台木に改植された後、この「皇帝の葡萄」から取り木して畑が復活したという逸話もあります。いわば「皇帝の葡萄」はこの一帯のシャルドネの救世主です!
フルニヨンにとってこの葡萄の樹は誇りでありドメーヌの大切なシンボルです。「皇帝の葡萄」は今年も元気に葡萄を実らせました。